今回はビットコイン価格の長期予測で2014年から長らく支持されている「Logarithmic Growth Curves(対数的成長曲線、ロガリズミック・グロース・カーブ)」をご紹介します。
当ブログでは以前からメトカーフの法則など様々なBTC価格予想を紹介していますが、Logarithmic Growth Curvesも2010年から現在もBTC価格を正確に捉えているビットコイン価格分析です。
視覚的にわかりやすいので読んでみてください。
Bitcoin Logarithmic Growth Curvesとは
Logarithmic Growth Curves(対数的成長曲線、ロガリズミック・グロース・カーブ)とは、主に細菌培養における増殖過程や銀行口座の複利、ソーシャルメディアサイトのユーザー急増などを表現するために、対数と成長(増殖)時間の関係を表したものです。
時間経過とともに速度を増し、対数的に増加していくものです。
Bitcoin Logarithmic Growth Curvesは価格と時間の対数表示
ビットコインのBitcoin Logarithmic Growth Curves(対数的成長曲線)の場合、
価格(縦軸)と時間(横軸)両軸とも対数(ログスケール)で表示する両対数チャートを元々使用しています。
TradingViewなどチャートツールで基本的に表示できるのは価格(縦軸)の対数チャート(ログスケール)のみです。
時間軸の対数も考慮に入れることで2010年から現在までのビットコインの値動きが一直線のトレンドラインに収まるので、一つの計算式で表現できるようになります。
現在に近い価格変動は、過去の値幅に比べて非常に大きいですが、長期的な価格動向を理解するには、過去のすべての価格の変動率(%)を等しく重視する必要があります。
対数(ログスケール)チャートは、たとえば0.01から0.1まで、1000から10000までを等間隔で表示してくれるので、数万倍に上昇したビットコインの価格変動の全体像をより正確に把握できるようになります。
Bitcoin Logarithmic Growth Curvesは長期トレンドライン
2009年からのビットコイン価格チャート(両ログスケール)を見ると、3つの強気相場すべてのトップを通るフラットなトレンドラインを描くことができます。
そして、3つの弱気相場すべての底を通る別のトレンドラインを引くことが出来ます。
時間軸(横軸)のログスケールを表示する機能はあまり便利ではないので、ビットコインの両対数チャートのトレンドラインを時間軸(横軸)のみ通常にすると以下のようにカーブしたチャネルのようになる、これがBitcoin Logarithmic Growth Curves(ビットコイン価格の対数的成長曲線)ということです。(引用:Tweet)
Bitcoin Logarithmic Growth Curvesの計算式
ビットコインの長期チャートで価格(縦軸)と時間軸(横軸)を対数表示すると一直線に線が引けますが、これはつまり一つの計算式で表すことができるということです。(引用:medium)
緑線は一直線なので、ビットコイン価格の予測値が次のべき乗則の計算式のみで表現することができるそうです。aとbはトレンドラインの傾き。
※変数は日数のみ
取引所によってリストされた初期のBTC価格から現在価格まで不思議とずっと機能しています。
現在のBitcoin Logarithmic Growth Curvesを確認する方法
lookintobitcoinの「Bitcoin Logarithmic Growth Curves」で現在までのビットコインチャートとBitcoin Logarithmic Growth Curvesを見ることが出来ます。
丁度真ん中0.5のフィボナッチチャネルも機能しているのがわかりますね。
この曲線の上端と下端と中央線は長期トレードで重要な指標にできそう。
Bitcoin Logarithmic Growth Curvesを使った複数の考察
初期からビットコイン価格の対数成長曲線は意識されていた
2014年から対数的成長曲線(Logarithmic Growth Curves)を使ったビットコインチャート分析はRedditで活発に議論されていたそうですが、2018年の半減期を考慮したビットコインの長期価格予測の一例を紹介します。(引用:Tweet)
時間経過によって価格と価格変動率が対数的に増加すると推測しています。
画像では2022年10月に3万ドルを越える予想をしていますが、実際には2021年1月に超えたので一年以上早送りになっていますが、チャートの形としては一致しているので、時間経過を速めればもっと正確に考察できたかもしれません。
また、このグラフのチャネル線は拡大しているように見えますが、本来のBitcoin Logarithmic Growth Curves(対数的増加曲線)のチャネルは収束していくように表現されるものが一般的です。
なぜチャネルが収束していく方が一般的なのかというと、ビットコイン相場に限らず市場が成熟(時価総額の増大と流動性向上)していくにつれ、価格はより安定していく傾向があるからです。
Bitcoin longterm chartの考察
FlaviusTodorius67氏のLogarithmic Growth Curves(対数的増加曲線)を使ったチャート分析を紹介します。
以下の分析では、半減期周期に沿って2022年に天井10万ドル、2024年に大底2万ドル、2026年には30万ドルをつけると予想してます。悪くないですね。
さらに最新のチャート分析によると、4年前よりも6か月早くすでに強い上昇が起きているので、半減期サイクルから見て6か月前(2021年5月)にピークの12万ドルを付ける可能性があるとのことです。再び最高値を更新するのは2024年末予想。私には現実的な予想に見えました。
Bitcoin Logarithmic Growth Curvesを表示するインジケーター紹介
Bitcoin Logarithmic Growth Curves
TradingViewで表示できる公開インジケーター「Bitcoin Logarithmic Growth Curves」があります。
インジケーターの設定
初期設定では白い線で表示される(背景白だと見えない)ので、設定から見やすい色に変更する必要があります。
ドル基軸のビットコインチャート(BTCUSD)で、月足のログスケールに設定しましょう。
全期間表示してチャート分析に役立てよう
2009年から全期間表示してみると、コロナショックを除いて、バブル相場の天井と大底に沿って価格推移しているのが分かると思います。
※BLXというのはMt.GOX時代からの繋ぎ足も表示したBTC価格です。INDEX:BTCUSDでも表示できるようになりました。
2021年に到来するバブル天井は、Bitcoin Logarithmic Growth Curves予想によると、2021年5~9月に10万ドル~12万ドルあたりが妥当なのではないでしょうか。
2030年に4億円を越える。まさか~。
Bitcoin Logarithmic Growth Curvesのまとめ
ビットコイン価格はBitcoin Logarithmic Growth Curves(対数的成長曲線)で予想できる説を検証してみました。
- Bitcoin Logarithmic Growth Curvesは価格(縦軸)と時間(横軸)の両対数チャートで引いた2本のトレンドラインで出来ている。
- ビットコイン理論価格は一つの方程式で算出できる。
- コロナ暴落を例外とすればほぼ全ての価格がチャネル内に収まる。
- TradingViewのインジケーターで誰でも手軽に表示できる。
- バブル天井は2021年5~9月、10~12万ドルになる可能性がある。
ということが分かりましたね。
これまで4年間の半減期ごとにバブルが発生し、BTC価格は次の半減期のバブルを上回るということを繰り返しています。
ビットコイン価格の理論値が一つの方程式のみで算出できるにもかかわらず、2009年から長期間にわたって非常にうまく機能しているはっきりした理由は解明されていませんが、今後も要注目ですね。
その他にもビットコイン理論価格を考察した記事があるので読んでみてください。
コメント欄
いつも拝見させて頂いております
こちらの記事については投資をする上でぜひ知りたい点である。
投資対象(この場合はビットコイン)の
・長期的見通し。
・中期、短期的に予想される価格変動の範囲。
・現在の価格や自分のポジションが割高なのか否か。
という点を一枚の表で全て把握できる点でとても参考になります。
特にビットコインのように誕生から期間が経過しておらず、
かつ変動の激しい物の場合、
相場の変動や自分の心理(儲けたいという欲や、損したくないという恐怖心)
に負けて精神的、金銭的に消耗してしまう可能性が高いと思いますので
とても助かります。
長期的な目線があると心に余裕をもって取引できますよね。ありがとうございます~
大変わかりやすいご説明ありがとうございます。
この成長曲線、2022年6月から、下線割れて久しいのですが、今後の展開についてお伺いしたいです。
よろしくお願いします。