ハーモニックパターンについての連載も6回目となりました。
ビットコインFXを研究している仙人ブログですが、日本でまだ知られていない手法を紹介するのが楽しくなってきまして。
今回の記事で解説するのは、スリードライブ、5-0(ファイブゼロ・ファイブオー)、121(One2One) パターンです!
前回の記事はこちら
この記事ではハーモニックパターンの中でも比較的マニアックな、スリードライブ、5-0(ファイブゼロ・ファイブオー)、121(One2One) パターンについて解説します。
出現頻度はそこまで多くありませんが、成立した時には勝率9割というデータもあるハーモニックパターンを是非実戦で使えるようになりましょう。
ハーモニックパターン記事一覧
スリードライブスパターンとは?
スリードライブスパターン(Three Drives)はロバート・プレクター氏によって紹介されました。
他のハーモニックパターンよりパターンの発見が難しいとされており、知名度もそこまで高くはないので、FXトレードでは他のハーモニックパターンより頻繁には使用されていません。
スリードライブは、連続した3つの均一な「山」か「谷」で形成されており、2つの連続するABCDパターンか、バタフライパターンを含んでいるのが特徴です。
スリードライブが出現した時は価格の反転シグナルです。
このとき強いトレンド相場であれば大変動となる可能性もあり、大きく稼ぐチャンスと見ることが出来ます。価格と時間の両方で対称性が重要です。
スリードライブスパターンの成立条件
スリードライブスパターンはABCDパターンが2回続いた形ですが、フィボナッチ指数の引き方がABCDパターンとは少々異なり、OXABCDを基点とします。
- A点は61.8-78.6 OXリトレースメント、
- B点は127.2-161.8 OXエクステンション、
- AB=CDとほぼ等しくなる、
- C点は61.8-78.6 ABリトレースメント、
- D点は127.2-161.8 ABエクステンション、
- D点がエントリーポイントになり、ABエクステンション127.2-161.8の間がPRZ(ポテンシャルリバーサルゾーン)
になります。
通常は最後のドライブのリトレースメントを超えた延長で反転が起きますが、エントリーするのにはハーモニックパターンのみを根拠とせず、トレンドラインのサポート・レジスタンスや移動平均線、RSI、、ローソク足のプライスアクションなど追加の根拠を探しましょう。
パターンが失敗した場合、強いトレンド継続を示すサインとなります。
スリードライブスパターンの実例集
引用:ameblo.jp/fx-harmonic-trading/
実例で見てわかる通り、スリードライブスパターンは実際は綺麗な連続した3つの均一な「山」か「谷」になることは少なく、フィボナッチの範囲内で比率がばらついてくるので見つけづらいんですね。
フィボナッチやABCD描画ツールをTradingViewで使う
フィボナッチやハーモニックパターンXABCDの線画は、bybitのツール(TradingView)を使っていきましょう。
「Cypher Pattern」や「三角パターン」「Three Drives Pattern」を使うことでチャートに以下のような図を描画することもできるので、パターンの発見に役立ちます。
これらツールを使って反転&推奨されるエントリーゾーン(PRZ)を算出します。
5-0(ファイブゼロ・ファイブオー)パターンとは?
5-0(ファイブゼロ・ファイブオー)パターンは、スコット・カーニーによって比較的新しく紹介されたハーモニックパターンです。
5-0パターンは、AB=CD は50%戻しであることが大きな特徴です。(AD=CDパターンの逆数?)
5-0パターンはシャークパターンの後に出る可能性があり、シャークパターンのCDレッグを利用します。
5-0パターンはエリオット波動のチャートパターンにも当てはまるということで、エリオット波動を参考に理解すると覚えやすいと思います。
5-0パターンの成立条件
5-0パターンを定義するには以下の条件が必要です。
- ABはXA 1.130〜1.618エクステンション、
- BCはABの1.618〜2.240のエクステンション、
- CDはBC0.500まで押し戻す、
- AB=CDともに、0.500~の戻しである、
これによって、潜在的な反転ゾーン (PRZ) は、他のハーモニックパターンとは異なります。
5-0パターンのエントリーポイント
5-0パターンの一般的な損切りポイントは、他のハーモニックパターンと同じようにD点を越えたところに設定します。
D地点で何らかのサポートやレジスタンスなど複数のエントリーの根拠を探しましょう。
5-0パターンのエントリーを狙うよりシャークパターンの一つの利確に良い目安になると思います。
大きな時間足でレンジの場合はスキャルピング的にサクっと値幅を頂くという感じで防御力高めにいきしょう。
5-0(ファイブゼロ)パターンの実例集
5-0パターンで、CDがABに対して0.5~0.618未満ぐらいであれば5-0と扱って良いと考えています。以下のチャートでは57%の押しで踏みとどまったので5-0成立とみて良いと思います。
また、トレンドラインは、逆ヘッドアンドショルダーズのネックラインとみることも出来、ストキャスでもダイバージェンスが発生しつつあり、上昇の期待値が高いといえますね。
5-0パターンはシャークパターンの後に発生するような形になりますが、PRZのあたりにサポートもしくはレジスタンスが見当たらない場合はトレードを避けたようが無難です。
121(One2One) パターンとは?
121(One2One) パターンは、ABCDパターンのその後の動きを予想したようなパターンです。
ハーモニックパターンは慣れないうちはややこしい印象を受けますが、トレンドラインに沿って単純に動く121(One2One) パターンは比較的とっつきやすい気がしますね。
これが少し変形するとスワンパターン(ブラックスワン・ホワイトスワン)になります。
121(One2One) パターンの成立条件
- B点はXA 0.618〜0.786リトレースメント、
- BDはXA0.500~0.618まで押し戻す、
- AB=CD?ともに0.500~の戻しである。
ほぼトレンドラインにダブルボトム・ダブルトップを付けて反発するというある意味単純な動きではあるのですが、各線にフィボナッチ数に基づく比率が決まっているというのは興味深いですね。
121(One2One) パターンの実例
長期の移動平均線も下降トレンドを指示している最中の121売りパターン。ここが絶好の戻り売りポイントになる、といった感じです。
今回のハーモニックのまとめ
ハーモニックパターンであるスリードライブパターンス、ファイブゼロ(5-0)パターン、121(One2One) パターンをビットコインFXで解説してみましたがいかがでしたか?
ヘッドアンドショルダー(三尊)やエリオット波動などのチャートパターンも合わせて見るとより有力なエントリーの根拠になりますよ。
他にも様々なチャートパターンがあるので見てみてくださいね。
ハーモニックパターン記事一覧
参考文献:
ハーモニックパターン – TradingView
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