FXトレードをしているとよく見るチャートパターンの一つである、カップ&ハンドル(カップウィズハンドル)を紹介します。
コーヒーカップと取っ手のような形のやつですね。
良く知られているチャートパターンで正しく使えばトレードに勝ちやすいエントリーと利確ポイントがわかるのですが、間違った意味で覚えてしまいもったいないことをしている人も…。
カップウィズハンドルでFXトレードに勝つ!大衆心理を利用した順張りと逆張り、と題して書いていきたいと思います。
カップウィズハンドル(カップ&ハンドル)とは
カップアンドハンドル(C&H、カップウィズハンドル)とは名前の通り、コーヒーカップと取っ手=ハンドルということです。のようなチャートの形を意味します。
カップウィズハンドルは視覚的にわかりやすく認識しやすいチャートパターンなのですが、よく出現するパターンなので無視できません。
カップ&ハンドルの値動きの特徴は基本的にはトレンド継続時の持ち合いパターンであり、ダブルボトムからの反転パターンではありません。
例えば有名な逆三尊(ヘッドアンドショルダー)のようなカタチではなく、トレンド中の持ち合いパターン(コンティニュエーション・パターン)だということです。
カップウィズハンドルを正しく知ることで以下のようなメリットがあります。
- 使えるチャートパターンが1つ増える
- 大衆心理がよく分かる
チャートパターンって市場参入者の心理そのもので、それがダブルトップや三尊というカタチになります。
カップウィズハンドルもその内の1つです。
このような典型のチャートパターンが起きている時に、売り手・買い手は何を考えているのか?
なぜそのような形に収束するのか?
それを知ることで次にどのような値動きが起こるのか先回りして予測できるようになるのです。
これが市場心理・大衆心理を理解するということです。
カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)のチャートパターン
これが、カップウィズハンドルのチャートパターンの形状です。
カップアンドハンドルは、弧を描くようなカップの形(ソーサーボトム)を作ったあと、ネックラインでハンドルと呼ばれる部分でエントリーする順張りのチャートパターンです。
つまり上の画像は上昇トレンド時なので、エントリーもハンドルからロングエントリーするというのが定石です。
もしハンドル部分のネックラインを割って下に行く場合はダブルトップ成立でショートエントリーすることになります。
下のチャートのどれが取っ手でどれがハンドルかわかりますか?
正解はこちら。
カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)の投資家心理
カップアンドハンドルはチャートパターンですが、形だけ覚えても意味がありません。
この形状にどうしてなるのか、その本質理解が必要だからです。
つまり、チャートを作っている、画面の向こうにいるトレーダーの思考に本質があるのです。
市場参加者の心理を裏読みしてトレードの武器にしましょう!
下の図を見てください。赤丸の中では揉んでいるので売りと買いのバトルがあった場所だと予測できます。
市場には、ロング(買い)をした人、ショート(売り)をした人が存在します。
この赤丸を下に抜けた時、売り買いのバトルで『売り勢力』が勝った、つまり赤丸で買いをした人はみんな『含み損』です。
その後チャートはどんどん下に進んで行きましたが、弧を描くように戻ってきました。(ソーサーボトム)
ロング勢は水色のボックスの中で損を我慢し続け、緑丸の中に戻ってきた時どうするでしょうか?
含み損を我慢していて、戻ってくるのを待っていたわけですから、戻ってきたら±0で決済(つまりショート)するんです。
すると、含み損ロンガーの利確ショートと、新規ロング、追撃のショートが相まって出来高が増え、もみ合いになります。
しかしカップのように弧を描いて上昇してきたチャートは基本的に買い圧の方がすでに優勢なので、ロングは勝利してトレンド継続、となります。
これがカップアンドハンドルの投資家心理の動きというわけです。
「損を我慢していた人達の決済が起きるポイントがハンドルを形作る」という風にチャートを読むことができれば、ビットコインFXでの勝率が上がっていきます。
カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)のエントリーポイント
順張りのエントリーポイント
セオリーはカップウィズハンドルの順張りエントリーです。
黄緑色のボックスまで上がってきている波は、『上昇トレンド』を形成している訳ですので、その流れが継続していくということです。
エントリーは原則的に『黄緑のボックスのラインを上に抜けたところのブレイクで買い』でOKです。
といいますのも、カップウィズハンドルのチャートパターンを狙って『エントリー①』で新規で売った人の気持ちを考えて欲しいのですが、
売りの損切り=買い注文 ですので、黄緑のラインを超えると、売りの損切りのパワーで一気に上昇するというケースは多いんです。
ここでもやはり、トレーダーの心理がチャートを作るということがよく分かります。
逆張りでのエントリーポイント
次に、逆張りのエントリーポイントです。
- これはカップアンドハンドルは成立するもののチャートは反転してしまう場合
- 上位足でトレンドが逆の場合やその他のシグナルがトレンド転換を示している場合
に考えましょう。
ハンドルの中に戻ってきて、ちょっと下げ始めたところを逆張りで売る
この手法はあくまで逆張りなので、なるべく早めに決め打ち気味にエントリーして、ストップまでの距離を短くすることで勝負しないといけません。
カップウィズハンドルには逆パターンもある
ちなみにカップ&ハンドルをひっくり返した、逆のチャートパターン(インバース・カップ&ハンドル)も意味は同じです。
この場合はサポートでロング、あるいは、サポートを明確に抜けブレイクしたら戻りをショートするというトレード方法になります。
単純に逆のパターンということですね。
動画でカップウィズハンドルを解説しました
Youtube動画でもカップウィズハンドル(カップアンドハンドル)について解説しています。
カップウィズハンドル(カップアンドハンドル)のまとめ
カップアンドハンドルのトレードについて書いてみましたがいかがでしたか?
カップアンドハンドルはビットコインをはじめどの相場でも高頻度に出現し、視覚的にわかりやすく見つけやすいです。
その為多くの投資家が意識するポイントとなり分かりやすい動きをするので、狙ってトレードしましょう。
カップアンドハンドルは、エントリーや損切のポイントもわかりやすいので、損切りになっても、その後ロングできそうであれば目線を切り替えてドテンするか、ルールに基づいて冷静なトレード戦略も立てられます。
是非他のチャートパターンも覚えてトレードの勝率を高めていきましょう。
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