今回はAD(Accumulation/Distribution line)、訳:蓄積/配信ラインインジケーターについてご紹介します。
トレンドの方向性を表示させてくれるテクニカル指標で「このタイミングで逆張りはマズイ」といった感じで、無理なエントリーを抑止する為に活用する事ができる効果があります。
AD(Accumulation/Distribution line)とは?
AD、Accumulation distribution line(蓄積/配信)という価格と数量の変化によって決定されるオシレーター系のテクニカル指標です。
任意期間の始値と終値、最高値と最安値、出来高により計算されるツールで、今後のトレンドがどの様に動いて行くのかというのを視覚的に表すのに有効とされています。
Accumulation/Distribution の値が大きくなるとき、買いが集まっていることを意味します。
多くの売買が下降トレンドの間に行われるので、この指標が下がったとき、売りが集まっていることを意味します。
A/Dの計算方法一応どのように算出されているか書いておきます。
- 終値と安値との差を求める
- 高値と終値との差を求める
- 1から2を引く
- 高値と安値との差を求める
- 3を4で割る
- 5に出来高を掛ける
- 6に前日のA/Dを加えたものが当日のA/Dになる。
A/DはRSIやストキャスティクスのような上限、下限値がありません。相場の価格とオシレーターによるダイバージェンスを元にトレードのタイミングを図ります。
ADのトレード戦術はダイバージェンスのみ
レートが上昇するとAccumulation/Distribution(A/D)の値も上昇し、為替レートが下降するとA/Dの値も下降します。
ただ、A/Dの数値は特に決められた範囲内に収まるというわけではないので、明確なエントリーポイントとか損切りポイントを示してくれるものではありません。
ADはダイバージェンスが発生しているかどうか見る
Accumulation/Distributionと価格のダイバージェンスの現れた地点を見つけ出して、そこを売買のエントリーポイントにすることが多いようです。
一般的に、A/Dのダイバージェンスが示すシグナルとしては、A/Dが動いた方向に価格も後についてくる傾向があります。
そのため、もし指標が上がっているにもかかわらず価格が下がった、もしくはその反対に指標が下がっているにもかかわらず価格が上がった場合、価格がA/Dの動く方向に変化することが予想されます。
TradingViewでA/Dを表示する方法
bybitのチャートツール、TradingViewで表示してみます。
チャート上部のインジケーターアイコンをクリックし、「AD」を選択します。
A/Dを削除したい場合には、以下のように選択します。
インジケーターを併用しよう
ADと他のインジケーターも組み合わせて使う事で、ダマシのシグナルに惑わされる回数を減らす事ができます。
両方のシグナルが一致している事を確認できた場合のみエントリーを行うようにすれば、より安全性の高いトレードをすることができます。
ADのまとめ
AD(Accumulation/Distribution)のトレード手法をビットコインFXで解説してみましたがいかがでしたか?
他にも多数のインジケーターやトレード戦略をご紹介していますので参考にしてみてくださいね。
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