今回は、日本国内の暗号資産(仮想通貨)取引所「コインチェック(coincheck)」について、使うデメリットやリスクについて解説します。
- コインチェックって実際のところどうなの?
- コインチェックを使う上での注意点を知りたい
- コインチェックにデメリットはあるの?
そんな疑問にお答えします。
コインチェックのアルトコイン保有数が多すぎる?
コインチェックが公式に公表している国内仮想通貨取引所保有データを参照すると、いくつかの懸念点を確認できます。
まず、BTC現物の保有量はコインチェック取引所で全発行量の0.2%を保有しています。妥当ですね。
注目すべきは、IOSTとFCTのコインチェック社保有割合です。IOST48%、FCT49%ということは、今世の中で取引可能なIOSTとFCTのほぼ半分をコインチェック社が独占しているということです。
つまり、コインチェック取引所がその気になればIOSTとFCTの価格を操作することは造作もないということをです。
ちなみにFCTに関しては既に開発が止まっており、ただの投機商品となっています。運営主体が解散している為、ただの投資商品といっても差し支えないかもしれません。
MONAやLSKの保有率も10%を超えているのでかなりの大口保有主体であることがわかります。
健全な状態ではないということが理解できれば良いと思います。
知ったうえでトレードする分には問題ないと思います。
ちなみに大口保有者は、以下の記事で説明しているような相場操縦が可能です。
コインチェック取引所と販売所スプレッド
スプレッド手数料の意味
「売る時の値段(BID)と買う時の値段(ASK)の差」をスプレッドといいます。
コインチェック販売所の売買価格に差があるのが分かりますよね。
初心者は知らず知らずのうちスプレッド負けする
利益を出すためには、このスプレッド差が小さければ小さいほど勝ちやすくなるのは明白です。
売りと買い価格のスプレッドが原因で損をしてしまうことをスプレッド負け(スプ負け)とも呼びます。
国内仮想通貨取引所の「販売所」でトレードしている人は知らず知らずのうちにスプレッド負けしている可能性があります。
スプレッド手数料は隠されがちです。仮想通貨を初めて購入する初心者は知らないでしょう。
このスプレッドの値幅はそのまま取引所の利益となります。※銘柄の流動性により程度の差はある
CoinCheckのスプレッド一覧
コインチェックのビットコイン販売所スプレッド
コインチェック「販売所」のビットコイン買い価格が3768000円の時、売り価格は3539600円でした。スプレッドは約6.1%でした。
コインチェックのアルトコイン販売所スプレッド
コインチェック「販売所」のライトコイン買い価格が15804円の時、売り価格は14679円で、スプレッドは約7.1%でした。MONAのスプレッドは約12.1%でした。購入した瞬間含み損となります。
ビットコインは板取引所のみで売買しましょう
コインチェックの公式サイトの「ホーム」画面に「ビットコインの板取引」機能があります。その他のページに取引所はありません(アプリにもありません)
コインチェック(Coincheck)の手数料
販売所の取引手数料
販売所とは、全ての取り扱い通貨で利用できるコインチェックのメインコンテンツです。
取引手数料 | 無料 |
---|---|
スプレッド手数料 | 0.1〜15.0% ※売却価格(BID)と購入価格(ASK)の差 |
スプレッド手数料については後述します。
仮想通貨送金手数料
※2021年2月時点の情報です
※コインチェックユーザー間の送金手数料は無料です
BTC | 0.001 BTC |
ETH | 0.01 ETH |
ETC | 0.01 ETC |
LSK | 0.1 LSK |
FCT | 0.1 FCT |
XRP | 0.15 XRP |
XEM | 0.5 XEM |
LTC | 0.001 LTC |
BCH | 0.001 BCH |
MONA | 0.001 MONA |
XLM | 0.01 XLM |
QTUM | 0.01 QTUM |
BAT | 46.0 BAT |
IOST | 1.0 IOST |
ENJ | 29.0 ENJ |
アルトコインはFTX JPで買いましょう
コインチェックのアルトコイン販売所で売買するということは、胴元の圧倒的有利な中で戦うユーザーVSコインチェック取引所のゲームとなります。
トレード利益を上げたいならコインチェックでアルトコインを売買することは辞めましょう。
日本国内で最もアルトコイン売買に適した取引所はFTX JPとbitbankです。
理由は板取引があり、スプレッド手数料無しで売買できるからです。詳しくは以下の記事で解説しています。
Coincheckの公式アプリは使いやすいけど
コインチェックのアプリは日本人がトレードする通貨が一通り揃っていて、個人的にウィジェットの表示も滑らかで見やすいと感じているのでオススメです。
アプリには販売所しかない
なぜアプリでの売買をお勧めしないかというと「板取引所」の売買機能がないからです。
「販売所」機能のみアプリで購入・売却が可能です。
アプリで売買は推奨しない
つまりアプリでの売買機能は手数料負けする可能性が高くなりオススメしません。
あくまでチャートを確認したり、チャット機能でユーザー同士の交流に使うというのをメインに使うのが良いでしょう。
コインチェック暗号通貨積み立ての手数料
暗号通貨の積み立てサービスとは、毎月(または毎日)設定額を自動で購入してくれるというサービスです。ビットコインだけでなく全ての取り扱いアルトコインで利用できますが、長期積み立てならビットコインかイーサリアムのみにしておいた方が過去チャートを見た感じ安全です。
詳細は以下のようになっています。
取扱通貨 | BTC, ETH, ETC, LSK, XRP, LTC, BCH, XLM, XEM, QTUM, BAT, IOST, ENJ (取扱通貨は順次追加) |
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積立金額 | 月々1万円~100万円の範囲で、1,000円単位 |
手数料 | 無料 (口座振替手数料、積立サービス手数料) |
入金方法 | 指定の銀行口座から毎月引き落とし |
購入する時の参照価格は「販売所の購入価格」
コインチェックつみたてで注意してほしいのは、積み立てするときの現物参照価格はスプレッド手数料の乗っかっている「販売所価格」ということです。
つまり、市場価格より約3%~アルトコインならそれ以上に高い価格で定期購入することになるということを理解しておきましょう。
取引所に差益を取られたくないとか少しでも安い価格で定期購入したいという人は、FTX Japanを使った方がお得です。
一度に100BTC規模で買えるのでこれはそこまで大きなスプではないかも。
コインチェックは国内の取引所ウォレットとして優秀
コインチェック(coincheck)の主に販売所に関して批判が多くなってしまいましたが、良い点もあります。
それは過去に大きなハッキング事件を起こしたからこそ同じ轍は踏まないだろうということです。
コールドウォレットにちゃんと資産を移しているとか、かえってセキュリティが高いと思われることです。
万が一ハッキング被害に遭ったとしても顧客の資産は前回のように補填してくれるでしょう。
つまり国内の仮想通貨取引所の中でもマネックスグループの潤沢な資産がありセキュリティも高いコインチェックは、資産を保管しておく仮想通貨ウォレットとして優秀だと思います。
海外分散型取引所や個人ウォレットで保管していた場合、もし何かあった時どうにもできませんが、コインチェックなら何とかしてくれるだろうという期待があります。
コインチェック(Coincheck)のデメリットまとめ
コインチェック(Coincheck)取引所の正しい使い方とデメリットなどをまとめて解説しました。
コインチェックは日本国内でも大手仮想通貨取引所ですが、以下のようなデメリットがありました。
- 販売所のスプレッドが広い
- 取引所は一部銘柄しか取扱がない
- アプリには販売所のみしかない
しかしコインチェックには以下のような良い点もあります。
- ビットコイン板取引所の取引手数料が無料
- アプリが使いやすい
- セキュリティがかえって高い
コインチェックは販売所機能以外は安心して使える国内の大手取引所です。ウォレットにもなるしアカウントを持っておいてもいいと思いますよ。
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