この記事ではビットコインチャートだけでなく為替相場などでも度々お目にかかる
「ダイヤモンドフォーメーション」というチャートパターンについて解説します。
チャート上で出現する頻度は少ないと言われているが、実はコツを掴めば比較的簡単に見つけることができ、利確ポイントも明確なのでトレードでの有用性は高いです。是非身につけましょう。
チャートパターン ダイアモンドフォーメーションとは
ダイアモンドフォーメーションというチャートパターンは、その名の通りダイアモンド型に高値と安値が形成されていく全体が菱形(広くは平行四辺形)に見えるチャートパターンで、三角持ち合いの仲間です。
基本的はトレンド反転のチャートパターン
一般的にはトレンドの反転パターンと言われていますが、必ずしも反転パターンとなるわけではありません(諸説ある)。
天井圏・底値圏では確度アップ
ヘッドアンドショルダー(逆三尊)やダブルボトム・ダブルトップのようにトレンド反転のパターンであるので、チャートの天井圏や底値圏で出現すると反転の確率が高くなります。
こういう時には積極的にエントリーを狙っていきたいですね。
銘柄により出現率がことなる可能性
このダイヤモンドフォーメーションのチャートパターンは、「あまり出現しない形なので使う頻度は少ない」と言われますが、私がビットコインチャートではぼちぼち見るのでBTCチャートでは珍しくはないという印象があります。
三角持ち合いが2つくっついた形とも
三角持ち合いのパターン:逆ペナント型(Y波動)の拡散から、ブレイクすることなくペナント形に収束したのちにブレイクするような形で三角保ち合いが二つくっついたようなものと考えることも出来ます。
ダイヤモンドフォーメーションのエントリー/利確ポイント
ダイヤモンドフォーメーションの適切なエントリーポイントや利確ポイントを解説していきます。
エントリーポイント
基本的にダイヤモンドをラインブレイクした時がエントリーポイントとなります。
ダイヤモンドフォーメーションの最大値幅(中心)を基準とし、ラインブレイクから同じ値幅まで価格が推移することが知られています。(黄緑色のバーの長さ)
三角持ち合いのブレイクと原理は同じなので、ボラティリティを広げようとしたパワーが溜まっている状態なので、相応の値幅が期待できるということになります。
利確ポイント
利確ポイントにはいくつか候補が考えられます。
基本的な利確ポイントはブレイクアウトからダイヤモンドの最大値幅分の距離、そして第二の利確ポイントは、ダイヤモンド頂点から伸びた最大値幅分の地点となります。
詳しくは図を参照してください。
チャート上で、きれいなダイアモンドフォーメーションを形成するのは非常にまれです。
損切りポイント
損切りのラインは、以下の図のようにダイヤモンドの頂点から引いた平行ラインとなります。
ダイヤモンドフォーメーションは予想が難しく損切りになる確率も高いと言われていますが、損切りのラインは分かりやすいので機械的に損切りすればいいと思います。
利確ポイントの考え方は波動パターンなのでエリオット波動理論やウォルフ波動にも通じるものがあります。
ダイヤモンド・フォーメーションの注意点・コツ
トレンド相場の途中で現れることもある
チャートの天井圏にダイヤモンフォーメーションが現れた場合は、ダブルトップやヘッドアンドショルダーの類似形とも考えられますが、ネックラインが分かりにくいです。
ひし形のライン(ダイヤモンド型)だと気付けたらこっちのもんです。
トレンドの途中にダイヤモンドフォーメーションが現れた場合にはトレンド継続の確率も十分あります。
その場合、ブレイク方向に素直に付いていく戦略が有効でしょう。
ライトセーバーのようなプライスアクションの後に注目
ライトセーバーのように、ロングもショートも刈り取るような上下ヒゲができた後に三角持ち合いを形成している時にはダイヤモンドフォーメーションを疑いましょう。
ビットコイン相場ではよく見かけます。
トレンド反転:継続=7:3 ?
以下の画像のようにトレンド反転確率69%、継続確率31%という説もあります。確度はそんなに高くないですね。
ダイヤモンドフォーメーションのまとめ
ダイヤモンドフォーメーションのチャートパターンを使ったFXトレード手法を解説してみました。
三角持ち合いパターンの亜種であり、見つけることはさほど難しくはない。
適切なエントリーポイントと利確ポイント、順張りの場合も3割ほどあるということ、天井圏や底値圏、綺麗なひし形を形成している時だけエントリーをすることが勝率の高いトレードのコツであることなどをご紹介しました。
チャートパターンは色々知っておくと奥が深く、点と点がつながるような感覚が面白いと思います。
是非他のチャートパターンも知ってくださいね。
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