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FTX JapanとCoincheck(コインチェック)の違いを比較解説

FTX JapanとCoincheck(コインチェック)の違いを比較解説 FTX JP(エフティーエックス)
現在、FTX JPは親会社の債務超過により業務停止命令を受けています。新規登録はできません。

本記事では、日本国内取引所であるFTX Japan(エフティーエックスジャパン)とCoincheck(コインチェック)を比較して、どちらの取引所がどんな投資スタイルにあっているのか相性の良い取引所を判断するため、以下のポイントから両取引所を比較検証します。

  • 取り扱い銘柄数
  • 手数料
  • アプリ
  • 出金速度
  • レンディング
  • セキュリティ
  • 運営会社

取引所間の特徴を知ることで、FTX JapanCoincheck(コインチェック)どちらの国内取引所が自分の投資スタイルに合っているのか、どちらの取引所がどの点で優れているのかを知ることができます。

現在、FTX JPは親会社の債務超過により業務停止命令を受けています。新規登録はできません。

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以下の公式リンクからFTX JPに登録すると取引手数料が5%割引になります。
FTX JP公式サイト

コインチェック公式サイト

FTX JapanとCoincheck(コインチェック)の取り扱い銘柄数

2022年11月時点の両取引所の取り扱い銘柄です。

FTX Japanの取り扱い通貨

【USDペア、JPYペア、販売所】
BTC、ETH、XRP、BCH、LTC、BAT、SOL、FTT、DOT、ENJ、OMG、DOGE、AVAX、MKR
【為替】
USD/JPY
【信用取引のみ】
QTUM – PERP、IOST – PERP、XTZ – PERP、ETC – PERP

Coincheck(コインチェック)の取り扱い通貨

【販売所】
BTC、ETH、ETC、LSK、XRP、XEM、LTC、BCH、MONA、XLM、QTUM、BAT、IOST、ENJ、OMG、PLT、SAND、DOT
【取引所あり】
BTC、ETC、LSK、MONA、OMG、PLT
【信用取引】
なし

コインチェックには信用取引はない

コインチェックでは仮想通貨の信用取引(デリバティブ取引)、FTX Japanでいうところのパーペチュアル取引がありません。以前はあったのですが2020年3月13日に無くなりました。

ビットコイン・アルトコインの信用取引をしたい場合はFTX Japanを使うことになります。

FTX Japanの方が取引板売買(取引所)が多いので利便性が高い

FTX JapanとCoincheck(コインチェック)の取り扱い通貨を比較してみると、以下のことがわかります。

FTX JapanとbitFlyerの取り扱い銘柄比較
FTX Japan Coincheck
現物 15種類 6種類
信用取引 19種類 0種類
販売所 14種類 18種類

販売所の取扱銘柄数はコインチェックの方が多いですが、販売所は(スプレッド)手数料が高く、ユーザーに不利な売買形式なのでオススメしません。

取引板(オーダーブック形式)の現物取引所の銘柄数はFTX Japanの方が大きく上回っています

FTX JapanにはUSD/JPYのペアがある

そのほかFTX Japanとコインチェックで大きく違うポイントは、USDペアの存在です。

FTX Japanは外資企業なのもありUSDが基本通貨になっており、全ての取り扱い銘柄にJPYとUSDペアがあります。またUSD/JPYペアがあるので両替も柔軟にできます

コインチェックには国産コインの取り扱いがある

コインチェックにはMONA(モナコイン)やPLT(パレットトークン)など、日本国産で頑張っているトークンを上場しているという特徴があり、この二銘柄に関しては板取引も用意されています(ブラウザ版のみ)。

一方、FTX Japanでは国内初めてSOLやFTTといった銘柄を上場しており、両取引所の上場銘柄には独自色があります。

FTX JapanとCoincheck(コインチェック)の手数料比較

FTX japan/JPとCoincheck(コインチェック)の手数料を一覧表で比較します。※2022年11月時点

FTX Japanとコインチェックの手数料比較
FTX Japan コインチェック
先物取引手数料 Maker:〜0.02%
Taker:〜0.07%
取り扱いなし
現物取引手数料 Maker:〜0.02%
Taker:〜0.07%
ETC 0.05%〜0.1%
その他銘柄は無料
販売所手数料 2%~5% 7%~20%
出金手数料 出金手数料:無料(0.01BTC以上)
送金手数料(BTC):無料
円出金手数料:無料
0.01BTC未満もしくはETH・ERC20トークンなどの銘柄はネットワーク手数料などに基づき算出
コンビニ入金手数料:770円〜1018円
送金手数料(例BTC):0.0005 BTC
円出金手数料:407円

FTX Japanの取引手数料の方が総合的に安い

先物取引手数料に関してはコインチェックはそもそもレバレッジ取引がないので比較できませんが、FTX Japanの販売所取引手数料は、アプリで調べたところ2%~となっており、コインチェックは7%~25%程度でした。
つまり販売所の手数料はFTX Japanの方が安いですね。(両取引所のビットコイン売買価格の差を参考に下限を出し、上限は過去のコインチェックのアルトコイン売買スプレッドを参考にしました)

現物取引手数料は、FTX Japanが0.02%~に対しコインチェックはETC以外0%となっており、コインチェックの板取引手数料の方が安いです。
しかし、コインチェックで板取引売買ができる銘柄はBTC、ETC、LSK、MONA、OMG、PLTのみなので、まともに流動性のある上位銘柄はBTCしかありません。

BTC、ETC、LSK、MONA、OMG、PLTの現物売買のみが目的なのであればコインチェックをおすすめできます。

条件によってFTX Japanの手数料は更に安くなる

また、FTX Japanの場合、紹介リンク経由での口座開設・登録で5%安くなります。
さらに、FTTの保有量に応じて最大60%も取引手数料割引を適用可能です。

FTT保有者向けのディスカウント率の詳細は以下の表の通りです。

FTT 保有額(USD換算) FTXでの取引手数料の割引
100ドル 3%
1,000ドル 5%
5,000ドル 10%
10,000ドル 15%
50,000ドル 20%
100,000ドル 25%
200,000ドル 30%
500,000ドル 35%
1,000,000ドル 40%
2,000,000ドル 45%
3,000,000ドル 50%
4,000,000ドル 55%
5,000,000ドル 60%

つまりFTX Japanの手数料は最大65%(5%+3~60%)割引を受けられ、コインチェックより更に取引手数料は安くなります

ただ、5,000,000ドル分(7.5億円!)のFTTを保有できる人は一握りでしょう…

FTX JapanとCoincheck(コインチェック)アプリの使いやすさ

FTX Japanアプリの使用感

FTX Japanのモバイルアプリは、取引板機能はありませんが使いやすく、以下の特徴があります。

  • 現時点では販売所でしか売買できない
  • ポートフォリオから資産状況を一目で確認できる
  • 取り扱いのない銘柄でもポートフォリオを作成できる
  • レンディング機能を活用可能
  • 仮想通貨のアップデート情報等をすぐに確認できる

Coincheck(コインチェック)アプリの使用感

Coincheck(コインチェック)のモバイルアプリは、使いやすさの面で支持されており、以下の特徴があります。

  • 取引所はブラウザのみ対応なので、販売所のみ
  • 販売所は使いやすい
  • 以前はチャット機能があり、銘柄ごとのチャットルームがあった。(廃止済)
  • 銘柄ごとのチャートが見やすい

両取引所モバイルアプリは使いやすく操作性は良い

FTX Japanもコインチェックもモバイルアプリは快適に動作し、操作のしやすさに問題はありません。
コインチェックアプリはチャート機能のローソク足が見やすいというのが一番のメリットです。上場銘柄のチャート確認アプリとして優秀だと思います。

販売所の売買機能もありますが、スプレッド手数料がFTX Japanよりも割高なので、売買ではオススメできません。

しかも、FTX Japanの場合FTX Earnというレンディング機能をアプリで設定することができ、口座残高を入れておくだけで年利5~8%という高い利率を得ることができ、大きなアドバンテージがあります。

FTX JapanとCoincheck(コインチェック)送金・出金の早さ

入金手数料 出金・送金手数料
FTX Japan 無料 出金手数料:無料(0.01BTC以上)
送金手数料(BTC):無料
0.01BTC未満もしくはETH・ERC20トークンなどの銘柄はネットワーク手数料などに基づき算出
コインチェック 770円〜1018円 出金手数料:407円
送金手数料(BTC):0.0005BTC

出金速度はFTX Japanの方が早い

私が何度も実証していますが、FTX Japanとコインチェックの日本円出金速度について比較した場合は、ほぼ即時出金してくれるFTX Japanに軍配が上がります。
コインチェックは、公式のQ&Aでも確認しましたが、銀行営業日の午前9時以降に申請した場合は、通常、申請日の翌銀行営業日(ないしは、2銀行営業日以内)に手続きを行うとのことです

FTX Japanは、平日の日中に日本円の出金申請を出しても数分で銀行口座に着金します。ビットコインなど仮想通貨の送金に関しても同様に早いです。

FTX JapanとCoincheck(コインチェック)レンディング率比較

FTX Japanのレンディング率は最も高い

FTX Earnは、FTX Japanに仮想通貨を預けるだけで報酬を受け取れます
しかも、仮想通貨を預けるだけという手軽さで最大年利8%の金利を獲得可能です。

他のレンディングサービスと比較しても利回りが高く、特別な手続きや申し込み数上限もないため、FTX Japanに登録した人全てにおすすめのサービスと言えます。

国内で仮想通貨資産やUSDを預けておくことを考えるなら、FTX Japan一択と言っても過言ではありません。

Coincheck(コインチェック)のレンディングについて

Coincheck(コインチェック)にも貸仮想通貨という名称でレンディングがあります。以下がレンディング申し込みページです。

Coincheck(コインチェック)のレンディング

BTCに限らず貸仮想通貨ができるすべての銘柄で以下のレンディング率で統一されています。

コインチェックのレンディング率
14日 年率1%
30日 年率2%
90日 年率3%
180日 年率4%
365日 年率5%

FTX Japanのレンディング(FTX Earn)は年率5~8%なので、コインチェックの利率は低いですし、資金の拘束期間(ロック期間)が設定されているので、相場変動が起きて売却したくなった時にも引き出せないというのは大きなデメリットでしょう。

おまけに、コインチェックの貸仮想通貨はいつでも募集しているわけではなく、貸付上限もその時々で変化します。

FTX Japanのレンディング(FTX Earn)は

  • ロック期間もなく
  • 貸付上限もなく
  • いつでも引き出し・売却できます

FTX Earnの圧勝と言っていいでしょう

FTX JapanとCoincheck(コインチェック)セキュリティ比較

FTX Japanのセキュリティ

FTXは今までに一度もハッキング等のセキュリティ被害を出したことはありません。

  • 二段階認証の設定、
  • セキュリティ情報変更後の出金の一時的な制限、
  • 不審なアクティビティと通知、
  • IPアドレスのホワイトリスト設定
  • ウォレットアドレスのホワイトリスト設定
  • カスタムログインの設定機能

などユーザーが設定できる施策も複数あり、何より115億ドル(約1兆2500億円)の資産を築き「現代史の中で誰よりも早く富を蓄積した人物の一人」としてフォーブスに選出された天才Sam Bankman-Friedがオーナーなので安心感があります。

Coincheck(コインチェック)のセキュリティ

Coincheck(コインチェック)は2018年1月に、世間を揺るがす大きなハッキング被害を出した過去があります。このハッキング被害の損失は当時の価格で約580億円以上となり、これがきっかけでリミックスポイント社に買収されることとなりました。

当時の会見内容や報道は多く出ており、ハッキングされてしまった原因は、コールドウォレット管理をしていると謳っていたが、実際にはホットウォレット管理だったこと。
つまり、管理がザルだったところをハッカーに狙われたということでした。その盗難資金の補填はリミックスポイントが担い、ハッカーは結局捕まりませんでした。

コインチェックは今ではセキュリティ対策として

  • 二段階認証の設定
  • 不審なアクティビティと通知
  • ウォレットアドレスのホワイトリスト設定

などは当然ですが、きちんとコールドウォレット管理などハッキング対策もされており、過去のハッキング事件でもユーザー補填はしっかり行った事例も踏まえ、国内取引所の中でも比較的安全な部類と言えるでしょう。

FTX JapanとCoincheck(コインチェック)の運営会社の違い

※情報は2022年11月時点の情報です。

FTX japan/JPは2014年11月25日創業の国内取引所Liquidが起こしたハッキング被害を補填したことをきっかけに、FTX Tradingが買収し誕生した経緯があります。

FTX Japanとコインチェックの会社比較
FTX Japan コインチェック
運営法人 FTX Japan株式会社 コインチェック株式会社
所在地 東京都千代田区神田錦町3丁目17番地廣瀬ビル4階 東京都渋谷区円山町3-6 E・スペースタワー12F
代表取締役 Seth Melamed 蓮尾聡
設立日 2014年11月25日(Liquid) FTX日本進出2022年4月 2012年8月28日
資本金 約20億円(資本準備金含む) 385百万円

運営会社の信用情報はどちらも十分信頼できるレベル

FTX Tradingが親会社のFTX Japanも、リミックスポイントが親会社のCoincheck(コインチェック)も、資本がしっかりしているので特に欠点らしいものはないと思います。

コインチェック社に関しては、過去に起こした大規模ハッキング事件をマイナスに思うかどうかによるでしょう。
私の私見ですが、2021年コインチェックで顧客口座の凍結や送金トラブルがあった際のお問い合わせ対応の遅さに指摘があったのを機に、大きな額は預けていません。

FTX JapanとCoincheck(コインチェック)でそれぞれ優れていること

FTX Japanの方が優れていること

  • 販売所ではなく、取引板での取り扱い銘柄数の多さ
  • レバレッジ取引銘柄も豊富にある
  • USD/JPYの取り扱いがある
  • 業界一の利率FTX Earnレンディングがある

Coincheck(コインチェック)の方が優れていること

  • アプリでの販売所の売買しやすさ
  • アプリで取り扱い銘柄のチャートがローソク足で見やすい
  • MONA(モナコイン)やPLT(パレットトークン)など日本国産通貨、国内人気通貨の取り扱いがある

FTX JapanとCoincheck(コインチェック)の比較まとめ

ここまでFTX japan/JPとCoincheck(コインチェック)の違いを比較解説しました。

以下にそれぞれの強みとなる特徴をまとめます。

FTX Japanのメリット コインチェックのメリット
  • 現物取引所の銘柄数は大きく上回っている
  • 信用取引の銘柄数も圧勝
  • 送金手数料が安い(無料)
  • 出金手数料が無料
  • 出金速度が速い
  • 販売所ではなく、取引板での取り扱い銘柄数の多さ
  • レバレッジ取引銘柄の豊富さ
  • 取引の出来高多く流動性がある
  • USD/JPYのペアがある
  • SOL、FTTの取り扱いがある
  • FTX Earnレンディングサービスがある
  • 現物板の取引手数料はやや安い(ブラウザのみ)
  • ビットコインの板取引無料は魅力
  • アプリでの販売所の売買しやすさ(スプレッドは広い)
  • 取り扱い銘柄のチャートが見やすい
  • MONAやASTR、IOSTなど国産通貨、人気通貨の取り扱いがある

FTX Japanは資産を預けるには十分な信用のある国内取引所ですが、Coincheck(コインチェック)は過去に起こした重大なハッキング事件のために、どうしてもセキュリティの懸念がイメージとして残ります。

ただ、私の結論としては、どちらも親会社が資金が潤沢なので、万が一の場合は補填される確率が高いでしょう。
資産分散管理の為にもどちらの取引所も口座開設しておくのがベストではないかと思います。

FTX Earnが今のところ国内取引所トップのレンディング率なので、資金がある人はとりあえずFTX JapanでFTX Earnしておけばいいと思います。

現在、FTX JPは親会社の債務超過により業務停止命令を受けています。新規登録はできません。

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