セキュリティやシステムに定評がある海外暗号通貨取引所「Phemex(フィメックス)」取引所について登録方法や使い方について解説します。
データ分析企業Bybtでも安全性のレーティングで3位だったり高い評価を得ており、現物手数料無料でトレードすることもでき使い勝手が良い取引所です。現物売買やアービトラージ、ビットコインFXに適したPhemex取引所を選択肢の一つに検討してみましょう。
Phemex取引所の特徴
取引所名 | Phemex(フィメックス) |
---|---|
設立 | 2019年11月 |
国籍 | シンガポール |
出入金通貨 | BTC,USDT,ETH,BCH,NEOなど |
取引銘柄 | BTCなど16通貨 |
手数料 | 【FX】Taker:0.075%、Maker:-0.025%【現物】無料or0.1% |
追証 | なし |
Phemex(フィメックス)は、Bybitと同じシンガポールにあり2019年に設立された比較的新しい暗号通貨取引所です。
Phemexプレミアム会員制度がある
Phemexプレミアム会員になると、現物取引手数料が無料になるほか、特殊注文(条件注文)の使用、一時間ごとの出金申請、出金金額無制限などの特典が得られます。プレミアム会員になるにはいくつか方法がありますが、オーソドックスな購入金額を掲載しておきます。
プラン | 費用 |
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30 日間 | $9.99 (0.33ドル /日) |
90 日間 | $19.99 (0.22ドル /日) |
365 日間 | $69.99 (0.19ドル /日) |
現物取引、アービトラージ戦略を頻繁に行う方はプレミアム会員になるべきでしょう。
USDTの出金手数料が無料
出入金に2種類のステーブルコイン「ERC-20規格のUSDT」と「TRC-20規格のUSDT」が対応しているわけですが、そのうちTRC-20規格のUSDTは現時点で送金手数料が無料です。ちなみにNEOの送金手数料も無料。
※ERC-20は一回の送金で10USDTとちと高い。
ユニークなイベントも開催する
Phemexはトレードバトル的なイベントもたまに開催していますが、そのほかユーザーのQRコードを集めてNFT作品を作る参加型イベント?など独自なものもあり柔軟性があります。
Phemexの取扱銘柄
Phemexでは、現物取引とレバレッジ取引(契約取引)があります。※2021年3月時点
暗号資産現物取引
BTC、ETH、LINK、LTC、BCH、EOS、TRX、DOGE、NEO、ADA、XTZ、ONT
※全てUSDTペア
レバレッジ取引(契約取引)
BTC、ETH、LINK、LTC、BCH、DOGE、ADA、XTZ、YFI、DOT、COMP、AAVE、UNI、ALGO、GOLD
※全てUSDペア
Phemexの手数料一覧
現物取引手数料
レバレッジではなく、USDTペアの現物(スポット)の取引手数料はプレミアム会員は無料となっています。一般会員は以下の手数料が課されます。
タイプ | 手数料 |
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成行注文(taker) | 0.1% |
指値注文(maker) | 0.1% |
レバレッジ取引手数料
BTCまたはUSD証拠金の無期限契約があります。(アルトコインはUSD証拠金)
タイプ | 手数料 |
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成行注文(taker) | 0.075% |
指値注文(maker) | -0.025% |
レバレッジ取引の手数料はBybitやBitMEXと全く同じになっています。指値注文で儲かるのは板が厚くなるので嬉しい仕様ですね。
資金調達率
海外ビットコインFXでお馴染みの資金調達率(Funding cost)もあります。
資金調達率がプラスの場合、ロング側はショート側に支払い。マイナスの場合その逆になります。
Phemexでは、ポジション保有者が資金調達時間をまたぐと8時間ごと(1:00、9:00、17:00日本時間)に発生します。
送金手数料など
※2021年3月時点の情報です、変更される可能性もあります。
銘柄 | 最低出金額 | 出金手数料 |
---|---|---|
BTC | 0.002 BTC | 0.0005 BTC |
USDT | 2 USDT | 0 USDT(TRC20) |
ETH | 0.05 ETH | 0.006 ETH |
XRP | 0.5 XRP | 0.45 XRP |
LINK | 0.5 LINK | 0.25 LINK |
XTZ | 1 XTZ | 0.5 XTZ |
LTC | 0.002 LTC | 0.001 LTC |
ADA | 2 ADA | 1 ADA |
TRX | 2 TRX | 1 TRX |
ONT | 2 ONT | 1 ONT |
BCH | 0.002 BCH | 0.001 BCH |
NEO | 1 NEO | 0 NEO |
EOS | 0.2 EOS | 0.1 EOS |
DOGE | 100 DOGE | 20 DOGE |
ビットコインは最大100倍、アルトコインは20倍
Phemexではビットコインのみ最大100倍
BTC/USDの契約取引では、1~100倍のレバレッジを選択できます。
ビットコイン以外の14銘柄のアルトコインでは、最大20倍のレバレッジが選択できます。
クロスマージンと分離マージンでリスク管理
デフォルト設定のクロスマージン(口座残高=証拠金)、そして倍率を設定することで選べる分離マージン(口座残高と証拠金は別)2つのモードを選ぶことが出来るBitMEXライクなUIになっていますね。
Phemexの登録方法(口座開設)
英語→日本語に言語設定しておこう
管理画面右上のアカウント名をクリック→「Language」から日本語が選択できます。
登録フォームに入力
Phemex公式の新規登録をクリックし登録フォームに入力します。
メールアドレスとパスワードを設定すれば、あとはメール確認(認証コードの入力)だけで完了です。
メール確認のコード入力が済めば追加のKYCなどもありません、登録完了です。
出金するには二段階認証の設定がいる
入金はすぐできますが、出金機能を使うにはGoogleかAuthyの二段階認証を設定する必要があります。管理画面「アカウント&セキュリティ」の「セキュリティ設定」→「Google認証システム」から2FAを設定しておきましょう。
Phemexの入金出金機能
管理画面の上部メニュー「資産」から入金・出金ページにアクセスできます。
Phemexに入金
Phemexの「入金」ページで、入金したい銘柄を選択、「継続」をクリックするとQRコードが表示されるのでコピペして使用しましょう。
「QRコードを示す」にカーソルを合わせるとQRコードがでます。外部のウォレットなどからPhemexに送金しましょう。
Phemexから出金
Phemexの「出金」ページで、出金したい銘柄を選択、
①送金先となるアドレスを選択(予めアドレスを追加しておく必要がある)、
②出金したい金額を入力、
最後に[出金]をクリック、検証メールをクリックすれば送金申請完了です。
入金にはネットワークノード全体による確認が必要であり、平均10〜60分かかります。
送金処理タイミングは一日3回(0:00、8:00、16:00UTC/日本時間で9:00、17:00、1:00)ですが、先述したプレミアム会員になれば毎時間事に出金処理されます。
日あたりの累積引き出し限度額も2BTC→無制限になります。
Phemexのトレード画面操作方法
現物とレバレッジ取引の切り替え
トレード画面左上で銘柄選択できます。上部メニュー「マーケットを選択」から「現物取引(Spot)」と「契約(デリバティブ取引)」を切り替えることができます。
口座に資金を移動
レバレッジ取引をするためには、スポット取引ウォレット(現物取引)から「Contract Account(信用取引口座)」に資金を移動する必要があります。
「資産」ページから以下の手順で資金を信用取引の証拠金に使う分だけ移動しましょう。※投資口座というのはUSDTレンディングのみで使う口座です。
Phemexのスマホアプリは使いやすい
Phemexには公式スマホアプリがあります。生体認証ログインでセキュリティも抜かりなし。BinanceライクなUIをしており、サクサク動き操作性も高く、取引所公式アプリの中でも使いやすい方です。
スマホアプリをPhemex公式がオススメしているだけあって高いクオリティですね。
PhemexについてのQ&A
Phemex (フィメックス) の口座開設・登録方法などよくある質問のQ&Aを挙げておきます。
Phemexでは口座開設時に本人確認は必要?
Phemexの口座開設に必要なものはメールアドレスのみですべての機能を使うことができます。その他の本人確認書類を提出する必要はありません。
Phemexスマホアプリからでも全ての機能を使える?
PhemexはiOS/ Androidで利用可能なスマートフォン用公式アプリがあります。
口座開設からレバレッジトレード、BTCの送金すべての機能が快適に使えます。
出来高は十分にあるのか?
2021年4月時点で調べてみた結果、現物取引の出来高はBitstampよりやや少ない程度、レバレッジ取引の出来高はBTCMEX程度でした。(ソース:Coingecko)
取引板を見た感じ、5BTC以下の売買をする程度の規模なら問題ない流動性です。
大きなロットを張りたい人にはまだ物足りない出来高かもしれませんね。今後に期待。
Phemexについてのまとめ
現物取引手数料とUSDT出金が無料という、実は優秀な海外仮想通貨取引所「Phemex(フィメックス)」の登録方法、そして基本的な特徴や使い方について解説しました。
現物取引の取り扱い銘柄も幅広いにも関わらず取引手数料無料でトレードできるというのは、独自のトレード戦略に活かせそうですね。
ただ、出来高はbitstamp程度でそこまで大きい訳ではありません。
プレミアム会員を継続するには多少の会員費がいりますが、頻繁にトレードする人にとっては微々たるコストではないでしょうか。ぜひ使ってみてくださいね。
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