私ライトコイナーKENは、FTX Japanに2022年7月に口座開設を行い、2022年8月にはFTX Earnで資産の運用を一部開始。
そして11月には皆様御存知のFTX崩壊に伴い総資産の6割を失う可能性に陥りました。
1月には預け入れ資産が、無事日本の規制に守られていることを確認して一息をついているところではありますが、私がどうしてFTXを信用してしまったのか。
今後どうやって対策をしていくのかを書き留めていきます。
FTXを信用している人が多かったのはなぜか？
FTX Earnが魅力的でかつ現実的な利回りを提供していたから
FTX Earnは、預け入れていれば米ドルにもBTCにもETHにも利息が付くシステムです。
それでもって即時引き出し可能。
しかも年利6％は他のレンディングサービスやDeFiとくらべても高すぎる印象はありません。
FTX Japanも取り扱っていた銘柄全て運用ができるという触れ込みでした。
客集めで持続性がない施策だったかもしれませんが、安全に資産を増やせる。そういった視点で見ていた方も多かったと思います。
さらにFTX崩壊の1ヶ月ほど前には6％利子がつく限度額が100,000ドル（日本円で1,300万円）まで引き下げられることが周知されており、しっかりとした運用をされており客集めの一環だったことが感じられました。
限度額が引き下げられたことでメリットが薄くなった大口資産家は多く逃げることが出来ましたが、私のような中途半端な資産額の人が特に被害に多くあったのかなと今となっては思います。
日本の規制で守られていると思っていたから
6％利子が付くだけでも魅力的なのですが、FTX Earnはレンディングではなくステーキング扱いなので分別管理の対象と崩壊前もカスタマーサポートが明示していました。
日本ではマウントゴックス事件やコインチェック事件があり、顧客資産の流用や資産管理について諸外国よりも事業者に不利で厳しくユーザーを過剰に保護した規制で守られています。
一時期はこれが取引所の収益を圧迫して「販売所方式で損をする人が多い」や「取り扱い銘柄が少なく、上場も遅いので日本人狩りのようになっている」と批判がありましたが、このような大型の事件が起きるとその効果を痛感します。
旧Blockfolioユーザーの資産が移管していないので、口座が海外扱いになっており日本の規制で保護されていなかった等の問題もありましたが、殆どのFTX Japanユーザーは資産が返還される見込みとなりました。
逆に収益機会を求めてFTXグローバルで使っていた人たちはFTXグローバルの債権者となり資産がどれくらいの割合で返還されるのかわからない状態です。
結局私たちは日本の規制に助けられることとはなりましたが、システムが同一であるメリットのあるはずだった外資系取引所です。
本件ではシステムが同一であることがリスクになりコインベースやクラーケンといった取引所の日本撤退にも繋がりました。
FTX自体がBinanceに次ぐ出来高のある取引所でかつブランドイメージも良かったから
FTXは今でこそ詐欺的な取引所だったというイメージが強いですが、事件前には収益性が高く、天才プログラマーのサム・バンクマン・フリードを先頭に少ない人数で運営をしているという印象が強かったです。
つまり儲かっていると思うに十分な情報が多かったのです。
出来高も世界で2番目。ユーザーも多いFTXはお金が集まりバブリーな雰囲気があるBinanceと同じくらい儲かっていると多くの人は思っていたのです。
しかもFTXはアメリカの政治家に政治献金を多くしていたり、大規模ドームにデカデカとFTXアリーナと命名をしたり、多くのプロジェクトの支援をしたり、潰れかけていた仮想通貨企業を吸収していったりするFTXの姿はまさに勇姿そのもので、救世主的なイメージがありました。
日本の規制に守られていたらその魅力度は当時計り知れないものがありましたね。
そもそも取引所として使いやすかったから
FTX Japanはグローバルとシステムが同一で、銘柄などが制限されていましたがグローバルと同じUIで使うことが出来ました。
UI設計がよく、日本円も仮想通貨も出金入金がとても早く、気軽くに使える環境がありました。
殆どの日本の取引所だと数時間～数日かかる日本円出金も数十秒で反映されるくらいでした。
これだけ早ければ怪しくなったときにすぐ逃げられるだろう。そう思ったのは私だけではないはずです。
板取引も板がFTX グローバルと共通しており希望する価格で約定しやすかったりと国内取引所から見ても、海外取引所を含めても優位な点が多かったです。
自分も海外取引所をメインで使い始めたのは日本取引所の使いづらさ、使い勝手の悪さがあったことがきっかけだったので海外取引所を日本の規制で！というコンセプトのFTX Japanはまさに自分が求めていたものでした。
今後はどうやって資産を守りながら増やしていくか
先物市場をもっと活用してこまめに運用して資金を逃がす
私はトレードをしていく中でも現物でしばらく利益をキープしたり、そのまま出金せずに放置することも多々ありました。
先物市場をうまく使うと実現しても引き出せない利益を、別の取引所経由で逃がすことが出来ます
先物取引もしたことはありましたが頻度が高くなった分こなれてきた感じがあります。
こまめに運用することも基本ですが先物取引と組み合わせていくことで利益を少しづつ分散して出金する癖をつけることも出来ました。
資産をもっと分散させる
今後は海外、国内問わず、プライベートウォレット等に拘らずもっと資産を分散させます。
今回は総資産の6割をFTX Japanに入れていたから起きた出来事です。なぜ6割も入れていたか?
それはFTXは私から見ても世間一般から見ても信頼のある取引所だったからです。
信頼ができるのは自分だけ。とは言っても自分のキャパシティやセキュリティ性にも限界があることからどれか1つはなくなっても大丈夫、という視点で平等に資産を分散させていく次第です。
増やすときは海外。守るときは国内という今までの軸は変えずにその預け入れ先や運用先、運用方法を多様化していっている途上です。
Don’t Trust,Verifyは基本ですが、分散させていくことで自分の能力やコントロール領域をうまくコントロールしていけたらいいですね。
増やすときは信頼のある取引所で分散させる
海外取引所を使う場合にも、めんどくさがらず、少額をケチらずに複数の取引所に分散して取引をするべきです。
リリース当初は怪しかったBinanceやBybitも今ではある程度信頼が置ける取引所となってきました。私も一部銘柄の取引に活用しています。
FTX事件のあとから、資産をどれくらい持っているのか公表する海外取引所が増えました。
極論、国内の銀行と同様に日本以外の取引所はユーザー引き出しが急速に増える「取り付け騒ぎ」が起きると殆どそのインパクトに耐えることが出来ません。
管理できる範囲で海外取引所を複数使うことは攻める投資の中でも防御の部分を重視するのは当然の構えです。
同じ銘柄、代表的なのがビットコイン建ての投資ですが、額を細かく分けるようになりました。いつでもそのことを心に留めながら取引をするように今は心がけています。
海外取引所は6個の取引所アカウントを使い分けています。
仮想通貨の現物取引からデリバティブ・先物も豊富な銘柄。使いやすいUIでユーザーも増え出来高は世界上位の実力。ステーキングなど資産運用、公式アプリも高品質。
仮想通貨の現物取引からデリバティブ・先物も豊富な銘柄がある。コピートレードに力を入れており、公式アプリも使いやすい。
必要があれば国内取引所も分散先として使う
私が推しているビットフライヤーのみならず、DMMビットコインやGMOコインなども一時的に資金を入れたりする運用をするようになりました。
国内取引所は使いにくいという先入観。海外が良いという先入観がありましたがそれは2020年頃までのイメージでした。
私もそう思ってたのですが、実際には少しづつ進歩しているところがあったり出金速度も向上していたりしました。まずは食わずもの嫌いをやめて国内取引所も分散先の1つとして選ぶようになりました。
やはり分別管理というメリットはとてつもなく大きいことは痛感しましたし足かせとなる部分も概ね理解できた気がします。
先入観なしに吟味して今では国内取引所を4つ使い回しています。
BTCだけでなくアルトコインも最も安い価格で購入できる現物板取引所です。日本一良心的な運営をされている取引所だと筆者は思っています。オススメせざるを得ません。
ビットコインを円転して銀行出金するスピードが速く重宝している国内最大手取引所です。現物板取引所もある。ビットコインFXは国内取引高No.1シェアだが、独特のUIで玄人向き。
ビットコインFXはスプレッド手数料が気になるので非推奨。BTC含めアルトコインの板取引所があり、日本円出金やBTC送金が無料なので使い勝手はトップクラス。国内No.1大資本で安心。
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