「ガチホ」というワードを聞いたことがありますか?
「仮想通貨投資」や「仮想通貨運用方法」などで検索すると「ガチホ」というワードをよく見かけたりします。
要するに資産運用の投資方法のことなのですが、なぜこの「ガチホ」が仮想通貨の運用において注目されているのかを解説していきます。
ガチホとは
「ガチホ」とは、「ガチ」(本気)で「ホールド」(固定、持っておく)するという意味の造語です。
資産運用での王道の投資方法として有名で、特に初心者に優しい投資方法になります。
ガチホの最大の長所は、一度設定すればその後はほったらかしで運用できる点です。
ガチホは難しくなく、決めた投資先の投資商品を購入したら売買せずに手元に置いておく「超長期目線」の投資方法です。
投資初心者にとっては一度購入、設定したらあとは基本「触らない」ので難しさがなく投資に対するストレスを受けにくいのでとてもオススメな投資方法と言えます。
仮想通貨をガチホする理由
仮想通貨資産運用の場合、長期的にみて「価格が上がる」ことを前提に取り組みます。
ビットコインは2030年には「1ビットコイン=1億円」になると予想され、本当にその価格まで上がる保証はないですが、ビットコインの特性、ブロックチェーン技術の技術革新には大きな期待が寄せられています。
少なくとも今後成長していくことを前提としていることには注意して、投資はあくまで「自己責任」でお願いいたします。
初心者でも始めやすい
まず何といっても「初心者にやさしい」です。
仮想通貨は価格の変動が激しく1日違うだけで10万円以上の価格の差が出てしまうことも珍しくありません。
投資で難しいのは「いつ」購入し、「いつ」売却するか?なのですが、ガチホはそれを気にする必要がありません。
1ヶ月に購入する金額を決めて「毎日購入」か「月に1回の購入」などの回数の設定をすればあとはその設定通りに仮想通貨を購入してくれます。
「いつ」を迷う必要がないのが最大のメリットと言えるかもしれません。
相場を気にする必要がない
同様に「相場」を気にする必要がありません。
その日が高い金額で売買されようが、低い金額で売買されようが決めたルールでコツコツと積み立てていくだけです。
相場を気にしないと損するのでは?と心配になるかもしれませんが、仮想通貨投資の場合長期的にみて「価格が上がる」という前提で積み立てているので相場をそこまで気にする必要がないのです。
逆に相場を意識し始めると一日中チャートと睨めっこすることになり、精神的に疲弊してしまうのでまずはほったらかしで少しずつ資産運用に慣れていくことがオススメです。
王道の投資方法
ガチホは今時風な名前でふざけているように聞こえるかもしれませんが、実は「王道」の投資方法です。
ドルコスト平均法という、資産運用のまさに王道で最も効果的、かつ確実性の高いと言われている投資方法があります。
ガチホはこのドルコスト平均法をベースに運用しつつ、超長期で仮想通貨を保有し続ける投資方法のことなのです。
要するに「王道」であり「基本」であるので初心者は特に迷う余地なくここから始めるのがオススメです。
仮想通貨ガチホのデメリット
もちろんデメリットがないわけではありません。
ここではデメリット3つを紹介しますので、こちらの点を理解しつつガチホに取り組んでいただければと思います。
すぐに結果は出ない
まず何度も説明させていただいていますが、ガチホは「超長期的」視点での資産運用方法です。
結果が出るのは5年後10年後…もっと先という感覚で取り組んでください。
短期でもうまくやれば利益を上げることは可能ですが、チャートとの睨めっこに疲弊してしまうのと、短期的な価格の変動を読み切るのは玄人でも困難です。
焦らずコツコツ積み上げて10年後に「あの時積み立てをしておいて良かった」と思える未来を目指していきましょう。
急な暴落に対応しづらい
積み立てのルールを設定してほったらかしなので「急な暴落に対応しづらい」です。
ただ何度もお話していますがガチホは超長期目線なので10年スパンで結果右肩上がりになっていれば勝ちです。
短期で見ると急な高騰、暴落の上下に一喜一憂してしまいがちですが長期で見るとその変化は意外に大したことなかったりします。
「急な暴落に対応」しづらいですが、「急な暴落に対応」しなくてもいいのでデメリットいうほどのものでもないかもしれません。
取引所の倒産リスク
こちらはやや注意が必要なデメリットと言えるかもしれません。
仮想通貨取引所に限らず資産運用をする際、その取引所が倒産してしまうかもしれないリスクは必ず意識しておく必要があります。
特に仮想通貨資産運用は超長期目線なので、その注意が特に必要になります。
対策としてはいくつかの仮想通貨取引所で分散して仮想通貨を保管しておくか、ハードウェアウォレットというUSBメモリのようなサイズの自分専用の金庫のようなデバイスがあります。
こちらに定期的に仮想通貨を移しておくことなど分散させることで、倒産のリスクに備えましょう。
オススメの仮想通貨ガチホ銘柄
オススメの仮想通貨ガチホ銘柄を紹介します。
ビットコインとイーサリアムの2つが圧倒的にオススメなので、その理由を解説していきます。
ビットコイン(BTC)
ザ・仮想通貨といっても過言ではないビットコイン(BTC)。
仮想通貨をガチホするのであればまずオススメしたいのがビットコインになります。
まず時価総額がNO.1であり、人気、知名度、信頼面すべてでトップを走っている仮想通貨です。
このビットコインが2030年には1BTCが1億円超えるとも言われており、2030年までに0.2BTCを保有していれば老後2,000万円問題が解消するとも言われています。
実際に2030年にいくらになっているかは誰にもわからないのですが、仮想通貨の持っている可能性はSNSが社会に与えた影響のように大きな変革を起こすことは想定されます。
その将来性と現状のポジションを考えるとまずオススメした仮想通貨で、どれか一つに絞るなら「ビットコイン」でガチホを始めることをオススメします。
イーサリアム(ETH)
次にオススメしたいのがイーサリアム(ETH)。
ビットコインに次ぐ時価総額で、人気、知名度、信頼面もビットコインと同等と言える仮想通貨です。
現状ではビットコインとこのイーサリアムが圧倒的に抜けている印象で、時価総額3位以下を大きく引き離しています。
またイーサリアムはNFTの取引に使用される仮想通貨で、最も多くNFTが展開されているプラットホームの「OpenSea」でもイーサリアムがメインに使用されイーサリアムをNFTを購入するための仮想通貨と思っている方も多いのではないでしょうか?
NFTの世界規模の盛り上がりはすごく、NFTアートとしても注目ですがパスポートや免許証などの「証明書」の代わりとして使用される技術にも注目が集まり、NFTのさらなる盛り上がりには期待できます。
その盛り上がりと一緒にイーサリアムの需要の高まりにも期待ができガチホするのにオススメの仮想通貨と言えます。
ガチホにオススメの仮想通貨取引所
それではガチホにオススメの仮想通貨取引所を紹介します。
ここで紹介する仮想通貨取引所はどれもオススメで好みのものをお選びいただければと思いますが、できれば2つ以上口座開設することを推奨します。
理由は滅多にあることではないですが、メンテナンスのタイミングなどで仮想通貨取引所での仮想通貨の取引が行えない場合があるからです。
同時に2箇所の仮想通貨取引所が使えないことは考えにくいので2つか3つ持っておくとそのようなリスクに備えれるのと、資産を分散できるメリットもありますので検討いただければと思います。
Coincheck(コインチェック)
コインチェックは2022年の上半期でアプリのダウンロード数NO.1になるなど、最も使用されている国内仮想通貨取引所と言えるでしょう。
特徴としてはアプリが使いやすく初心者の方でも直感的な操作で操作可能な点がオススメです。
またコインチェックには銀行口座から直接の引き落としで仮想通貨を積み立てることができる点から、ガチホする際に入金忘れや入金しておく手間を省けるので「ほったらかし」がしやすいです。
他の仮想通貨取引所だと、指定の銀行口座にお金を入金してその口座内にあるお金を使って仮想通貨の購入や積み立てをするところがほとんどでこのひと手間を省略できるのは大きなメリットと言えます。
bitFlyer(ビットフライヤー)
次にオススメしたいのがビットフライヤーです。
ビットフライヤーの特徴は口座開設が最短当日で翌日から仮想通貨の積み立てが開始できる点です。
また仮想通貨を積み立てる際の最低金額が「1円」で、少額から仮想通貨積み立てを始めることができるのは初心者にとってハードルが低く、始めやすいことはとても大きなメリットと言えます。
またオススメ仮想通貨であるイーサリアムを「取引所」という場所で手数料をお得に購入できるので、イーサリアムをメインに積み立てしたい方はビットフライヤーの方がオススメと言えます。
スピード感とイーサリアムを優先したいのであればビットフライヤーの口座開設をオススメします。
GMOコイン
GMOコインの最大のオススメポイントはなんと言っても手数料の安さです。
入出金手数料、送金手数料、販売所取引手数料が無料になります。
投資において手数料の高さは大きな懸念ポイントの一つで、取引のたびに発生する手数料は低いほどありがたいと言えます。
またGMOコインも口座開設のスピードが魅力的で最短10分という驚異的なスピードで開設可能なのは大きなメリットと言えます。
取り扱いの仮想通貨の量も多く中級者〜向けの機能も充実しており今後より多彩な取引をしていくことを検討されているのであれば特にオススメしたい仮想通貨取引所です。
仮想通貨をガチホするときのポイント
仮想通貨をガチホするときにおさえておきたいポイントを紹介します。
取引ルールを決めて守る
第一にこれは鉄則になるのですが、取引ルールを「決めて」「守る」ことです。
月にいくら投資するのかの「投資額」と、それを「毎日」積み立てるのか、「月に一回」積み立てるのかの「積み立て周期」を決めたらあとはそのルールを崩さないことです。
もちろん市況を見て増額、減額して調整することも大事なのですが慣れるまでは「ほったらかし」がオススメです。
一番良くないのが「下がったら焦って売る」というケースなので、将来的に上昇する前提で目先の価格変動は気にせずコツコツと積み上げていきましょう。
仮想通貨取引に時間を割けない人にオススメ
ガチホは時間に余裕がない人にオススメです。
一度設定しておけばほったらかしで大丈夫なので時間を割く必要がありません。
投資初心者が最初にハマってしまいがちなのが、価格変動に一喜一憂することです。
興味を持つことは大事なのですが、価格変動を気にし始めるとそこに終わりはなく、プロでもわからない未来を予測するのは無謀とも言えます。
ガチホは「設定したら触らない」を鉄則に、忙しい方にもオススメしたい投資方法です。
余剰資金で仮想通貨を入手する
余剰資金で仮想通貨を購入することもとても大切なポイントになります。
これは仮想通貨に限らずなのですが「投資は余剰資金で」というのも投資の基本の一つであります。
生活に必要な資金を投入して資産が減ってしまい、日常生活を満足して送れないようでは本末転倒です。
投資はあくまで生活に使わないお金でやることです。
ただ投資資金を増やすために生活費を節約することはとても大切なことなので、自分が月に使うお金を見直し浮いた資金を仮想通貨投資に回せるのは良い方法です。
最近家計簿をチェックしていなかった方は、この機会に生活費の見直しをされてみてはいかがでしょうか?
仮想通貨ガチホのよくある質問
いつ利確したらよい?
いつ利確するかはとてもむずかしい判断になりますが、基本的に「利確しない」ことをオススメします。
仮想通貨は法的にも課税の割合や基準が安定しておらず今後徐々に調整されていくでしょう。
税制面をチェックしておきたいのと、そもそも超長期の目線で運用しているので少なくとも5年くらいは保有しておく気持ちで取り組んでいただければと思います。
ただ、それでもいつかは利確のタイミングがやってくるので一つの基準としては、投資している仮想通貨の価格が〇〇円になったらと決めておいて、その基準に達した時と言えます。
その際注意すべきなのは税制面の問題と、世界や日本の経済面の状況を踏まえて総合的に判断する必要があるので気をつけてください。
ガチホした仮想通貨に税金はかかる?
ガチホしているだけでは税金はかからないので安心してください。
税金が掛かるタイミングは所有している仮想通貨を他の仮想通貨に変えた時や、仮想通貨を使用してNFTなどの何かしらの商品を購入した時、または売却した時などです。
ガチホのみで購入した仮想通貨を動かしたりしなければ税制面での問題はないので、安心して保有し続けてください。
ただし、仮想通貨関連の税や法的なものは今後新しく制定されたり、急に改正ということもありえるので引き続き情報をチェックしておく必要はあります。
ガチホしている仮想通貨が暴落してしまったら?
ガチホしている仮想通貨が暴落してしまった時は2つの選択肢があります。
ひとつは「そのまま保有し続ける」で、基本的にはこちらをオススメします。
もうひとつは「売却してしまう」で、こちらは状況にもよりますがオススメしづらいです。
暴落した時の判断は難しく、その時の行動の正解がわかるのは何年か先のことです。
ガチホの基本は超長期で保有することなので、基本的に暴落は無視です。
ただ、再起不能なくらいの暴落理由や消滅の可能性がすごく高い時などは損を覚悟で被害を最小限に抑える売却はありです。
今回オススメしているビットコインやイーサリアムはこういった可能性がかなり低いとは思いますが、何が起こるかはわからないのでリスクや万が一のことは想定して準備はしておきましょう。
仮想通貨ガチホまとめ
以上で仮想通貨のガチホについての解説を終わります。
ガチホは基本的に投資ルールを決めたら超長期目線で触らずにほったらかし、という投資方法です。
5年後10年後の価格の上昇に期待し、目の前の価格変動は気にすることなくコツコツたんたんと仮想通貨を積み立てていきましょう。
大切なのはガチホすることでわかる仮想通貨の値動きやその他のニュースに敏感になること、ガチホした仮想通貨を将来的にどう使うか、いつになったら、いくらになったらこうしようと、あらかじめイメージを持っておくことです。
もちろんこのイメージや想定が途中で変わることは悪いことでなく、むしろ柔軟に対応できることが好ましいのです。
とはいえ、まずは難しいことを考えずに少額から仮想通貨の「ガチホ」に挑戦してみることをオススメします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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