メタバースという言葉を聞いたことありますか?
最近ではテレビや雑誌、SNSなどでもよく目にするのでメタバースというワードは知っている方は多いのではないでしょうか?
スマホが当たり前になり、SNSが普及したことにより私たちの生活が大きく変わったように、メタバースが身近なものになれば私たちの生活に大きな影響を与えることが予想されます。
当ブログでは、ビットコインなどの仮想通貨の分析を主にしておりますが、今回はメタバースを解説します。
メタバースと仮想通貨は相互に作用することで、お互いのさらなる可能性を広げる関係にあるので、本記事でメタバースを理解し今後の仮想通貨運用にも活かしていきましょう。
それではメタバースについて解説していきます。
メタバースとは
メタバースとは「ネットワークの中にある仮想空間」のことです。
Facebook社が社名を「Meta社」に変更したことは話題になり、このニュースで「メタバース」と言うワードを初めて耳にした人も多いと思います。
メタバースとは仮想空間のことで、私たちの日常生活の中ではゲームの分野で馴染みのある方がほとんどではないでしょうか?
若い世代に人気のある「フォートナイト」と呼ばれるゲームはまさにメタバースの世界観を持ち合わせており、フォートナイト内で有名アーティストの音楽ライブも行われました。
任天堂の「どうぶつの森」も「閉じたメタバース」と呼ばれ、メタバースがどんなものなのか体験するには入りやすい入門的なコンテンツと言えます。
また、メタバースの中では「デジタル通貨」のシステムを採用していることが多く、今後仮想通貨の実用性がより高まるのではないかと考えられます。
MetaとUniverseをあわせた造語
メタバースとは「Meta(メタ)」と「Universe(ユニバース)」の2つ単語を組み合わせた造語のことで日本語で言うと「超越した宇宙」のことです。
これをいち早く体験できるようにしたのが、2003年に発表された「セカンドライフ」というゲームでした。
後述しますが、セカンドライフは少々時代が早すぎたためうまくいかずプロジェクトは終わってしまいました。
現在技術革新が進み、メタバースの世界を体験する効果的な方法として、VRゴーグルなどを使用した「3D仮想空間の世界」に没入することができるようになりました。
ただこの機械は少々高価であることと、「メタバース酔い」と呼ばれるくらい気持ち悪くなる人が多い難点があり、より簡単に体験するには先ほど紹介した「どうぶつの森」などのゲームがオススメです。
場所や時間に縛りがない
メタバースは場所や時間の縛りが少ないです。
インターネットがつながっていれば、いつでもどこからでもメタバースの世界にアクセスできますし、世界中の誰とでも国境を超えてコミュニケーションを取ることが可能です。
今後メタバースがより身近になり企業や組織が積極的に取り入れれば、出社するという概念もなくなり家でもバカンス先からでも職場にアクセスでき、まるでそこにいるかのように上司や同僚と仕事をしたり、クライアントとの商談などもできるようになります。
メタバースにより住む国や、場所がより自由に選べる世界はそこまで来ているのにワクワクしますね。
NFT x メタバースでデータに価値を付与できる
NFTとメタバースは密接な関係にあります。
NFTの技術が確立されたことによりメタバースの中でできることは飛躍的に広がりました。
まず第一にメタバースの世界の中に「不動産」という概念を作り出すことを可能にしました。
メタバース内の土地をNFT化することによりプレイヤーは土地を購入し所有することができるようになりました。
また、土地だけでなくメタバースの世界をプレイヤーの代わりに活動する「アバター」や購入した土地に建てる「建築物」などもプレイヤー同士で作ったり売買することが可能になったのです。
これによりメタバース内に「経済圏」が生まれ、人によってはすでにメタバース内の活動のみで、金銭面では生活していくことが可能なレベルまでメタバースの世界は成熟しました。
メタバースの歴史
ここで少しメタバースの歴史を振り返ります。
セカンドライフ
2003年に公開された「セカンドライフ」は、今振り返ると「早すぎたメタバース」として語り継がれるメタバースの先駆者的な存在です。
パソコン専用の「仮想空間アプリケーション」のサービスであるセカンドライフは、仮想空間内で「第二の人生」体験を楽しむために作られました。
セカンドライフが特徴的だったのは他のゲームと異なり、目的やストーリーなどはなく、謎解きや魔王も存在しない、オープンワールドと言われるただ世界が広がるだけの仮想世界ということです。
実はセカンドライフの世界ですでに不動産の売買などを行うことができ、セカンドライフ内で100万ドルを稼いだ人物が現れることでとても話題になりました。
ここからブームが起こり、バーチャル店舗を出す企業、個人が現れましたが、インターネット技術が追いつかずプレイ環境の悪さからブームは一年ほどで衰退しました。
オンラインゲームの発達
そんな中インターネット技術の革命によりネットのスピードが格段に早くなり、ゲームは家で1人で楽しむものだけではなく、世界中の顔の見えないプレイヤーと同時接続でリアルタイムに遊べるものにまで発展しました。
ファイナルファンタジーが「MMORPG」(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)として作品を出したのも話題になりましたし、「モンスターハンター」もまさにその類です。
直近では前述の「どうぶつの森」や「フォートナイト」、特に「マインクラフト」はまさにメタバースの世界を表しています。
プレイヤーは何も無い世界に「ボクセル」と呼ばれる四角いブロックをレゴのように積み上げ家や家具などを作り自由に世界を作り上げていきます。
小中学生でも大人顔負けの世界を作ることもでき年齢的な壁がないことも大きな特徴です。
このマインクラフトで作ったアバターや建築物、土地などはプレイヤーのみが楽しめるものです。
しかし、この創作物を他のプレイヤーと売買できるようにしたのが、ブロックチェーン技術を利用したこれからのメタバースの世界になるのです。
メタバースの可能性
歴史を振り返ったところでそのメタバースがもたらす3つの可能性を順に解説していきたいと思います。
巨大市場として企業が参入
Meta社の参入を皮切りに多くの企業がメタバースの世界に参入してきています。
例えば、NFTゲーム「Louis: The Game」をリリースしたルイ・ヴィトンは、アバターの服などの着せ替えを楽しんでもらうというブランドの強みを生かしたゲームをリリースしました。
メタバース内の会場で「M-1グランプリ2021」がライブ配信されたことや、フォートナイトの中で有名なアーティストである米津玄師さんが音楽ライブをしたことも大きな話題になりました。
これは革命的な出来事で、特にコロナ禍でリアルイベントが軒並み中止になったエンタメ業界にとっては救世主とも言えるコンテンツの誕生でした。
今後、エンタメ業界はこの新しいビジネスチャンスに力を注ぎ、このような活動は盛んになっていくでしょう。
自宅に居ながら、友人やSNSなどで知り合った顔の知らない人と一緒に、リアルに近い臨場感のあるライブを楽しめるようになる未来にワクワクしますね。
バーチャルマーケット
大手百貨店の三越伊勢丹は、メタバース内にバーチャル店舗として「伊勢丹新宿店」を展開したことが話題になりました。
このバーチャル店舗の特徴は、CG化された販売員の方とのコミュニケーションを楽しみながら実際にショッピングを楽しめる点です。
また、1人での買い物はもちろん、友人や家族と会話をしながら一緒に店舗を回ることも可能です。
上記のメタバースライブ同様、実際に足を運ぶ必要がなくコミュニケーションが取れるだけでなく買い物ができるのはまさに近未来的ですね。
服や靴など実際に試着してみたいなどの課題はあるので、メタバースライブよりはリアルに近い体験の満足度は低くなるかもしれません。
しかし、この課題も企業のアイデアやテクノロジーが解決してくれることに期待したいですね。
サードプレイスになる
これらの事例のようにメタバース内でできることが増えると、メタバースは私たちにとっての「サードプレイス」になるでしょう。
サードプレイスとは日本語で「第三の場所」を意味し、自宅や学校や職場などとは別の「居心地の良い場所」のことです。
世界中のどこにいても、いつでもメタバースの中にあるコミュニティにアクセスできるので「誰かと会う」ハードルがグッと下がります。
例えば、沖縄に住んでいても北海道に住んでいても、東京にいる友達とメタバース上で不特定多数の人と同時にリアルタイムに繋がれます。
アーティストのコンサートに家から出ることなく、友達と一緒に参加することも可能になるのでよりリアルな体験を可能にするだけでなく、小さいお子様がいる方や障害などで体の不自由な方でも気軽に参加しやすい環境になるでしょう。
メタバースが人々のサードプレイスになり、新たな価値観やライフスタイルを創造する未来もすぐ近くまでやってきています。
メタバースとNFTの関連性
メタバースとNFTが組み合わさることによってその可能性は格段に広がっていきます。
メタバース内のデータに価値がつく
まず第一にメタバース内のデータに価値がつきます。
これは革新的なことで、メタバースの中で作った建築物やキャラクター、アイテムなどのデータに価値がつくことによってそのデータを「売買」することができます。
今までにもこのようなシステムはあったのですが、「NFT」の技術を使うことで「コピーできない」性質と、管理者を経ることなく「プレイヤー間でやりとり可能」になります。
この技術の組み合わせにより、メタバースの可能性を大きく広げることになりました。
「どうぶつの森」でもプレイヤーは家具などのアイテムを作れますが、そこに「価値」をつけることは難しいです。
また仮に売買できても、任天堂の管理下ということで手数料が発生したり何かしらの規制が入る可能性が高くNFTのこの特性はプレイヤーをより自由な体験に導いてくれます。
メタバースに不動産の概念が生まれる
オンラインゲーム内での土地に誰かが所有しているという概念はありませんが、メタバースにはこれがあります。
メタバース内の土地をNFT化することで「土地を所有」するという概念が発生し同時に「不動産の概念」が生まれました。
NFTなのでプレイヤー間での売買が簡単で契約書や仲介業者も必要ありません。
購入した土地には自分の好きな建築物を作ることができ、ゆくゆくは企業や個人がメタバース上にバーチャル店舗を展開し、メタバース内での買い物が当たり前になる時代もそう遠くないでしょう。
ゲームとの相性が抜群
メタバースとNFTとゲームはそれぞれ相性がとても良いです。
そもそもゲームの世界はこのような先端技術が集まりやすい場所です。
ゲームでなら楽しみながら世界観やシステムを理解できるので、メタバースを理解するならこういったゲームを触るのが最短の方法かもしれません。
またゲーム内でゲットしたアイテムはそのゲームの中で自分のみ使うことが可能でしたが、NFT化することで他のプレイヤーと売買したり交換するなど交流も生まれ、プレイヤーの満足度はより高まっていくでしょう。
これからメタバースはまずゲームの分野から広がり、徐々に私たちの日常に溶け込んでいくと考えられるので今のうちにNFTゲームに触れておくこともオススメします。
仮想通貨のメタバース銘柄
仮想通貨のメタバース銘柄について解説します。仮想通貨が新しく作られる際、何かしらの目的を持って開発されます。
今回はメタバースに使用される仮想通貨を3つピックアップしたので順に解説していきます。
サンド(SAND)
サンドは、NFTゲーム「The Sandbox」で使用される暗号資産です。
代表的なメタバースNFT銘柄として注目を集めています。
LAND(ランド)という名のメタバース上にある仮想の土地をプレイヤーに提供し、プレイヤーはLAND上でプレイできるゲームの作成や、ゲーム内で使用するアイテムやキャラクターの作成や売買を楽しむことができるのが特徴です。
また、メタバース内の土地であるLANDを売買や貸し出したりすることにより、仮想通貨サンドを受け取ることも可能です。
「The Sandbox」は現在、α版の公開のみで、完成版はまだ公開されていません。
完成版なおリリース発表と共にユーザー数が増え、仮想通貨サンドの価格が上昇する可能性は高く投資的にも期待が持てるでしょう。
2022年7月末現在のサンドの価格は186円ほどです。
ビットコインなどの主要な仮想通貨と比べると価格が低く、少額から購入できるのは嬉しいメリットですね。
ちなみに国内の取引所では、コインチェックがサンドを取り扱っていて、NFTマーケットプレイスである「Coincheck NFT(β版)」も展開しています。
色々なNFTマーケットプレイスにも興味がある方にはオススメの仮想通貨取引所です。
ディセントラランド(MANA)
ディセントラランドは、NFTゲーム「Decentraland」で利用できる仮想通貨です。
「Decentraland」も「The Sandbox」と同じように、メタバース内での土地を購入、建物の建設に土地やアイテムの売買をして、プレイヤーはゲームを楽しみながら稼ぐことが可能です。
2021年6月に、最も有名なオークションハウスのひとつである「サザビーズ」が「Dencentraland」内に「バーチャルギャラリー」をオープンし話題になりました。
実在するギャラリーと同じような外観で展開されたバーチャルギャラリーは、展示されているアート作品が欲しければそのままオークションページに移動することができリアルに近い体験ができました。
このような事例もあり「Decentraland」は多くの企業に注目されていて、メタバース業界の発展に合わせて、仮想通貨MANAの値上がりに期待したいですね。
現在、国内仮想通貨取引所では仮想通貨MANAを購入することができません。
バイナンスやバイビットなどの海外仮想通貨取引所を利用して仮想通貨MANAを購入してください。
メタバースを思い切り楽しむには海外仮想通貨取引所は必須になってくるので、まだお持ちでない方はこの機会にオススメします。
アスター (ASTR)
アスターは我々日本人にとっては特に注目したい仮想通貨のひとつであると言えます。
その理由は日本発のパブリックブロックチェーンであり、CEOは日本人の26歳の起業家「渡辺創太」氏が携わるプロジェクトだからです。
アスターは、アスターネットワーク(Astar Network)の仮想通貨で、元サッカー日本代表である本田圭佑氏や海外の仮想通貨ファンドから約25億円調達し話題になり、2022年1月には仮想通貨取引所に上場しました。
また、Astar Networkは異なるチェーンを相互接続できる「Polkadot」(ポルカドット)のハブとして活動することでセキュリティ面の強化と機能面の充実を果たしました。
様々なチェーンを繋げることでWeb2.0の世界をWeb3.0の社会に近づけることを目標としたプロジェクトです。
また、Astar NetworkはNFT領域やメタバースに注力する姿勢をみせています。
2022年5月に、メタバース事業に注力する株式会社Synamon(シナモン)との業務提携を結び、NFTとメタバース領域の開発はますます加速していくと期待できます。
アスターも仮想通貨MANAと同じように国内仮想通貨取引所では購入できないため、海外仮想通貨取引所を利用して購入する必要があります。
上記したメタバース関連銘柄は国内取引所で取り扱いがないものもあります。
海外取引所、もしくはdefi取引所で取引することができます。
海外取引所であれば日本語にも対応しており流動性もあるBybitに登録をオススメします。
メタマスク等が使えるのであればUniswapもオススメです。
メタバースに関連した株式銘柄
ここではメタバースに関連した「株式銘柄」を3つ紹介します。
それぞれメタバース業界の成長に合わせ、共に成長する可能性を秘めているので注目しておきたい「株式銘柄」です。
グリー
グリーは日本の大手ゲーム会社のひとつで、日本のモバイルインターネットサービスを牽引しています。
ゲーム事業のみならず、メタバース事業から広告・メディア事業など幅広くビジネスを展開しているのが特徴です。
多岐にわたる事業を展開する中、グリーはメタバース事業へ100億円規模の事業投資を今後数年間をかけて実行していくと発表している点にも注目です。
この事業は子会社であるREALITYが手掛けており、参入企業の少ない日本国内における、メタバース分野の先駆者的存在として頭角を表していくことになると期待できます。
メタバース事業は2022年6月15日にトライアルで400万人以上が来場した「REALITY World」(法人向けのサービス)の提供を開始しました。
このように「REALITY World」をメタバース参入の窓口として、企業に新しいビジネスチャンスの提供をしています。
今回の「REALITY World」のように引き続きメタバース事業の幅を広げていくと予想されるので、今後どのようなサービスを展開していくのか情報をキャッチしておきたいですね。
ゲームでの実績と勢いから、今後投資対象としても期待したい株式銘柄と言えますね。
Unity
Unityはメタバース関連の株式銘柄として知っておきたい銘柄のひとつです。
Unityはゲーム開発プラットホームであり、ゲームを作るための「ツールキット」がまとめられた開発環境のような場所です。
無料版と有料版があり、無料版でも十分すぎるクオリティのゲームが作れ、商用を考えていない場合は無料版で十分なのでまずは触れてみることをオススメします。
また、ほぼすべての端末で利用できる点が素晴らしく、「どうぶつの森ポケットキャンプ」「スーパーマリオラン」「ポケモンGO」などはUnityを使って作られた作品で、もちろんそれ以外にも多くのゲームにUnityが使用されています。
また、細部にこだわらなければプログラミングの技術がなくても作ったキャラクターを動かしたりできます。
モバイルゲームの上位1000タイトルの中にUnityを使用したゲームは71%ほどありいかに広く使われているかがわかります。
このような事例から、今後のメタバース分野での活躍に期待ができ、投資的にも目が離せない株式銘柄と言えます。
シーズメン
シーズメンは東京都中央区に本社を置く、衣料品及び服飾雑貨の販売を手がける日本の会社です。
シーズメンは外神田商事との業務提携により、メタバースファッション専門のアパレルブランドである「ポリゴンテーラーファブリック」(POLYGON TAILOR FABRIC)を2021年10月にスタート。
着目したい点として、アバターの服や装飾品をコスプレではなく「普段使いできる」ファッションとしてデザインしました。
また、デザインを「ユニセックスなファッション」とすることで、プレイヤーとアバターがファッションを通じて繋がれるような体験を提供しています。
これは今後のメタバースでのプレイヤーのあり方を示した事例の一つとしても注目でメタバースの自分にどのような概念をファッションとして表現するか考えさせられます。
さらに現実世界の服を3Dモデリングすることで、アバターが着用できるようにするなど、メタバース化を支援しています。
他にも、ブランドのバーチャル出店のサポート、VRユーザーには多面的なブランド体験を提案、これをポリゴンテーラーファブリックとかけ合わせることで、現実世界とメタバースの世界のファッションをスムーズに連携させることができました。
「メタバース x ファッション」は注目のワードであり振興事業であるので、ここにいち早く展開しているシーズメンに、今後も注目していきたいですね。
メタバースの今後の動向
市場規模が拡大していく
ここのところ注目を集めているメタバースは、さらに市場を拡大していくことでしょう。
仮想通貨投資の大手であるグレイスケールは、メタバースの年間収益が将来的に1兆ドル(約136兆円)を超える市場規模になると予想しています。
また、別の市場調査レポートの例だと、メタバースの市場規模が2030年には6,788億米ドルに到達するとも予想されており、今後ますます成長していくことは大きく期待できるでしょう。
分野は教育から宇宙関連、メディアやエンターテイメントと幅広く、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)などのデバイスの開発と流通によりこの勢いはさらに加速していくことが予想されます。
また、ゲームの分野はメタバースとの相性の良さから特に注目されています。
メタバースゲーム内でのアイテムや土地の取引が仮想通貨で行われ、メタバース内での経済活動もますます盛り上がっていくことになるでしょう。
NIKE(ナイキ)の参入
Facebookが社名をMeta社に変更したというニュースから一般にもメタバースというワードが認知され、ほどなくして大手企業もMetaの後を追うように次々とメタバース産業に参入してきています。
IT企業やゲーム系の企業の参入は自然な流れのように感じますが、大きく話題になったのは「ナイキ」の参入でした。
常に強いメッセージ性と挑戦的な姿勢を貫いてきたナイキらしいスピード感で、2021年12月にはRTFKTスタジオを買収しました。
RTFKTとは、メタバース上に創設された「バーチャルなスニーカー」や「コレクターズアイテム」を扱うクリエイター主導のスタートアップ企業です。
NFTやブロックチェーン技術に始まり、拡張現実(AR)やゲームエンジンなどの最新技術を取り入れ、スニーカーなどのデジタル商品を作っているのが特徴です。
ナイキはメタバース空間に「NIKELAND」を作り、そこに「デジタルファッションアイテム」を公開するなど、以前からメタバースの世界へ積極的に参入していました。
このような流れからナイキは、今後ますますメタバースに力を入れていくと考えられます。
さらにナイキの後を追う他のアパレル企業や、他の分野の企業も続々と参入してくることが予想されますね。
メタバースファンド
メタバース分野の盛り上がりから、メタバース関連のファンドが次々に設立されています。
ファンドとは日本語で言うと「投資信託」のことで、投資家からお金を集めて新事業などに投資をしてそのリターンを分配する仕組みのことです。
100億円以上集めているファンドがいくつもあり、この盛り上がりを象徴しています。
ファンドが設立すると、投資家から資金を集めることができるので、多額の資金がメタバースへ投入されることになります。
資金が集まれば集まるほど、技術開発に人材発掘や育成が進み、メタバース分野に「人と金と技術」が集まり加速度的にメタバース産業は成長していくことになるでしょう。
メタバースに関するQ&A
メタバースが誕生したのはいつ?
メタバースという言葉が世界に最初に登場したのは、とあるSF小説の中でした。
アメリカのSF作家である、ニール・スティーヴンスン氏が1992年に発表した「スノウ・クラッシュ」という小説の中でその概念が描かれていました。
小説の中にオンライン上の仮想通貨である「メタバース」が登場し、つづく1999年の小説「クリプトノミコン」(Cryptonomicon)では、初期のデジタル通貨が描かれており、これが後の「ビットコイン」に影響を与えたのではという声もあります。
冒頭でお伝えしましたが、メタバースとは「超越した」という意味の「メタ(Meta)」と「宇宙」という意味の「ユニバース(Universe)」の2つの単語を組み合わせた造語のことです。
仮想空間の延長線上にメタバースがあると言われ、ブロックチェーン技術の出現と社会の変化を受け、仮想空間がメタバースとして改めて注目されることになったのです。
注目度の高いメタバースは?
注目度が高く特に話題になっているメタバースは、先ほども紹介させていただいた「The Sandbox」(ザ・サンドボックス)と「Decentraland」(ディセントラランド)です。
「The Sandbox」と「Decentraland」の両者とも基本的なシステムは似ていて、ユーザーはその世界を思うままに移動し、自分で目的を立てそれを達成することを楽しむゲームです。
土地が購入でき、建物、アイテム、キャラクターなどを作成や売買したり見せ合うことで、他のプレイヤーと交流したりできます。
土地やキャラクターやその他アイテムなどは全てNFT化されており、売買はもちろん貸し出したりも可能で、メタバース内の活動で仮想通貨を稼ぐことができます。
「The Sandbox」では仮想通貨のサンド(SAND)が、「Decentraland」では仮想通貨マナ(MANA)が通貨として使われています。
メタバースを体験できるおすすめコンテンツは?
何度か名前を挙げましたが「どうぶつの森」はオススメです。
プレイヤーごとにそれぞれの世界(島)があり、インターネットに繋げることによって友達の島に遊びにいき、その世界(島)を楽しむことができます。
同様に「マインクラフト」もオススメです。
こちらはボクセルというカクカクしたレゴのような世界観で、よりメタバースっぽい世界観を楽しめるでしょう。
どちらも小学生でもプレイできる難易度の低さと、やり込めばプロのWebデザイナーが作ったような世界観を作り出すことも可能です。
またスマホでも繋げれるメタバースとして注目されているのが「clustar」で、このclustarではアバターを使いワールドに入ることでこの世界を自由に動くことができます。
またclustar内で行われる音楽ライブに参加することもでき、その臨場感は現実とまではいきませんがかなり「リアル」に近い体験ができるのでぜひ一度経験してみていただきたいです。
メタバースまとめ
メタバースとメタバースに関連する仮想通貨とNFT関連銘柄について解説させていただきました。
メタバースとは「ネットワークの中にある仮想空間」のことで、今後メタバースは私たちの生活に浸透していくと考えられます。
生活の中にメタバースが入ってくると、時間や場所の制約から解放され、世界中の人々と多人数で同時にコミュニケーションが取れる世界になります。
現実の世界の中に「もう一つの世界」ができることで、そこには新しいビジネスのチャンスや産業が生まれ関連する仮想通貨や株式銘柄の高騰にも期待したいですね。
まだまだ黎明期であるメタバースですが、今後のこと見据えるとぜひ早めに触れておきたい分野ですので、入りやすい「ゲーム」の分野から挑戦してみるのはいかがでしょうか?
今後のメタバースと仮想通貨、そしてNFTの可能性の「技術的な側面」と、「投資的な側面」どちらも大注目で目が離せないですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
メタバース銘柄を取引できる海外取引所のオススメはBybitです。DEXならUniswapもオススメです。
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