NFTという、プロスポーツ選手カードや仮想空間の土地、デジタルアートなど、コレクター向けのユニークなデジタル資産をご存知ですか?
日本でも2020年にアイドルグループ「SKE48」の大型ライブ取りおろし画像が「NFTトレカ」として販売され即完売、大きな話題となりました。
物理的なコレクションと比べデジタルコレクションを所有する大きなメリットは、一つひとつのNFTが、発行者や作り手、そしてどう自分の元に渡ってきたのか過去の購入者履歴などの歴史を遡ることができストーリーが見えること、そして複製が出来ないことから資産価値が生まれることです。
普段ビットコインの価値を分析している当ブログですが、今回は新たな資産として注目されているNFTで資産を築ける可能性を考察しました。
そして実際に購入やトレードで利益を出すやり方について解説します。
NFTとは(ノンファンジブルトークン)
NFTとはNon-Fungible Token(ノンファンジブルトークン)訳すと非代替トークン、つまり代替することができない価値を持つトークンの略です。
例えばビットコインは、どの取引所で売買しようとも1BTCは1BTCとして扱われる「代替可能」なものですが、NFTの場合はまったく同じNFTは存在しない「代替不可能」なものです。
シリアルナンバーや購入歴等で一つ一つ区別されている感じです。
NFTの「代替不可能」な価値を持たせるという技術が、コレクションの世界で革命を起こしています。
NFTの強みは「ネット上で複製されない」こと
インターネット上で展開するゲーム分野で独自キャラクターを生み出したり、不動産分野をはじめあらゆる分野の所有権証明や売買に利用されたりデジタル化や簡略化を進めていくと期待され注目されています。
従来のネット上では、文章・画像・プログラム等の情報は複製することが簡単で、物理的なものよりも希少価値が付きにくいものでした。
しかしNFTの登場によって、ブロックチェーン上で固有の価値を証明できるようになりました。
NFTには大きく分けて4種類の稼ぎ方がある
NFTは関連銘柄をトレードするだけでなく、私が調べた中で4通りの利益を出す方法があります。
この記事を読み進んで頂ければ網羅的に理解することができます。
- NFT関連トークンのトレードで稼ぐ
- NFTゲームのアイテムやアバターで稼ぐ
- NFTアート分野で稼ぐ
- NFTマーケットプレイスでのトレードで稼ぐ
NFTプラットフォームの人気ランキング
今どのNFTプロダクトが注目されているのか、言い換えればチャンスが転がっているのか?という一つの尺度として、今出来高が多いものを触るといいと思います。
出来高の多いNFTプロダクトやバイヤーをランキングにしているサイトがあるので、これを見て今何がアツいのか参考にすればいいと思います。(cryptoslam)
拡大するNFT市場
NFTの市場規模は2019年から2020年にかけて、2億1000万ドル(約220億円)から3億1500万ドル(約330億円)へと50%増え、2021年1月だけでも1億6770万ドル(約176億円)を超えるNFTが購入されたそうです。
NFTの特徴
NFT(ノンファンジブルトークン)には以下の特徴があります。
- 複製できない
- 分割できない
- 削除できない
NFTは複製できない
発行者から過去の所有者履歴など情報がスマートコントラクトを介してブロックチェーン上に格納され遡ることがでるので、同じものを複製することができません。
第三者による検証を必要とせず、作品が本物であることを証明できます。ゆえに希少性を出すことができます。
NFTは分割できない
NFTは、ビットコインをはじめ多くの仮想通貨のように小さい単位に分割できず、1つの完全なアイテムとしてのみ存在します。
NFTは削除できない
すべてのNFTデータはイーサリアムのブロックチェーン上に格納保存されており、削除・改ざん・破壊することもできません。資産として機能します。
NFTの技術的な話
NFTのほとんどはERC-721というイーサリアム規格で作られ、応用的な機能はERC-1155で作られています。一つ一つ独立した価値を持たせるというERC-20にはない特徴を持っています。
ERC(Ethereum Request for Comments)は、MetaMask・MyEtherWallet・DEXなどと互換性を維持するためのブロックチェーン上の規格を指します。
EOS、TRON、NEO等でも、独自NFTトークン規格が開発され、日々新しいプロダクトが生み出されています。NFT戦国時代が始まろうとしています。
①NFT銘柄(仮想通貨)に投機して稼ぐ
NFTに関連した仮想通貨銘柄の概要をざっくり書いておきます。※2021年3月時点の情報
以下のNFT関連トークンで、開発や投機が盛り上がっている銘柄でアルトコイントレードをすることで大きく稼ぐチャンスがあります。ただし、ビットコインが価格上昇を続けており、仮想通貨相場全体の地合いが良いときに限られるでしょう。
NFT銘柄 | 上場取引所 | 概要 |
---|---|---|
$ENJ | Binance、Uniswap、コインチェック等 | MineCraftなどゲーム内アイテムをトークン化できる。 |
$FLOW | Kraken、CoinList等 | CryptoKitties, NBA Top Shot等の通貨および長期準備資産。 |
$CHZ | Binance、Uniswap等 | スポーツ業界向けフィンテックプラットフォーム。トレーディングカードゲーム等。 |
$SAND | Binance、Uniswap等 | The Sandboxゲーム内で取引や投票等に使用されるユーティリティートークン。 |
$THETA | Binance、Uniswap等 | ブロックチェーンビデオストリーミングThetaTVなど。 |
$GHST | Binance、OKX、Uniswap等 | Aaveプロトコル上で賭け金を獲得するためのDeFi担保として使用できるゲームアバター。 |
$MANA | Upbit、Binance、OKEx等 | Decentralandの自国通貨。ユーザーは購入した土地を永続的に所有できる。 |
$UOS | Uniswap、Bitfinex等 | ゲーム、仮想アイテム、ゲーム開発者向け広告等を購入するために使用される。 |
$MEME | Uniswap、OKEx等 | NFTオークションでデジタルアートを購入できる。 |
$NFT | Uniswap | NFTプロトコル。Blockpartyのユーティリティトークン。既存のBlockpartyBOXXトークンのアップグレード。 |
$NFTX | Sushiswap、Uniswap等 | NFTXプロトコルのガバナンストークン。異なるファンドトークン同士を交換できる。 |
$AXS | Binance、Sushiswap等 | axie infinity(アクシーインフィニティ)ゲーム内で使える。 |
$RARI | Uniswap等 | NFTマーケットプレイス「Rarible」および発行プラットフォーム、ガバナンストークン。 |
$REVV | Uniswap等 | レーシングゲーム「F1 Delta Time」の主要ユーティリティトークンおよびゲーム内通貨。 |
$SHROOM | Uniswap等 | Sushiswapのフォーク。ゲーム内アセットがDEXで取引可能。 |
$GSWAP | Uniswap | GameSwapはゲーマーが管理および所有する分散型の取引所。 |
$WHALE | Uniswap | NFT資産に裏打ちされたソーシャル暗号通貨。デジタルアート等の有形資産担保通貨。 |
$DEGO | Binance、Uniswap等 | パラチェーンを構築しクロスチェーンNFTアセット転送を可能にする。 |
$MUSE | Uniswap等 | 分散型のNFT取引プラットフォーム。 |
$NFY | Uniswap | NFT利用を目的としたDefiプラットフォーム。 |
CoinCoinGeckoの「Top 100 NFT Coins by Market Capitalization」でその他のNFT関連トークンをチェックできるので興味ある方はどうぞ。基本的に下位の銘柄はUniswapでやSushiSwap(ERC20)、PankaceSwap(BSC)で取引することができます。
なお、先ほども言いましたが、アルトコインはビットコインの地合いが良いときのみ触るのが基本です。下落相場に巻き込まれないようにしましょう。
tokenset等のNFTインデックス銘柄
NFT銘柄に投資したい人はtokensetの$NFTI(NFTインデックス)を購入するという方法もあります。TokenSetsとは、事前に用意された銘柄セットから商品を選び、自動取引で利益を狙うというDefiの投資プロダクトです。
構成銘柄は、RARI、MATIC、SAND、ENJ、AXS、MANA、GHST、MEME(執筆時点)となっており、NFT市場の盛り上がりに投機することができます。
②NFTゲーム分野で稼ぐ
現在、NFTはゲーム分野で主に利用されています。
NFTを取り入れたブロックチェーンゲームやDAppsゲーム内で、プレイヤーが獲得したコスチューム、アバター、ゲーム内通貨などはブロックチェーン上に記録され所有権が保持され、プレイヤー同士で売買したり、2次市場(流通市場)で売ることもできます。
また、取得したキャラクターやアイテムを他のゲームで使う「NFTコンバート」なども可能になってきています。
代表的なゲームに以下のようなものがあります。(他にもあります)
- CryptoKitties(クリプトキティーズ)
- Axie Infinity(アクシーインフィニティ)
- My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)
- The Sandbox(ザ・サンドボックス)
- Decentraland(ディセントラランド)
- CRYPTO SPELLS(クリプトスペルズ)
CryptoKitties(クリプトキティーズ)
「CryptoKitties」は一大ブームを築いた、可愛いネコを集めたり交配させて遊ぶブロックチェーンゲームです。
レア度の高い猫はほぼ一点物で、プレイヤー同士で売買するが可能です。高額取引がニュースになったりもしました。
- 「CryptoKitties」のキャラクターDragonは、2018年当時600ETHの値がつけられ、最も高価なNFTと言われている。
Axie Infinity(アクシーインフィニティ)
「Axie Infinity」は、プレイヤーがAxiesと呼ばれるファンタジーの生き物と戦い、育て、交換するデジタルペットの世界です。Axiesは公式Axie Infinityマーケットプレイスで購入できます。
- 「Axie Infinity」で、Angelと名づけられたアクシー(仮想の生き物総称)は300ETHで取引され、バーチャルな土地が約1億6580万円(888.25ETH)で購入された。
F1 Delta Time
「F1 Delta Time」」は、実際のF1サーキットで可能な限り最速のラップを達成することを目的としたゲームです。サーキットは 24時間ごとにローテーションされ、1日に1つのサーキットが利用可能。ハイスコアを出した上位入賞者には報酬が支払われます。
-
- レーシングゲーム「F1 Delta Time」で、モナコのコースの一部を約22万ドルで購入した彼は、コースの一部を所有することでそこで行われるレースから入場料などの5%の配当を受け取っている。
- 「F1 Delta Time」で、レーシングカー「1-1-1」が2019年、415.9ETHで取引された。
My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)
「My Crypto Heroes」は、日本の会社double jump.tokyoが手掛ける人気ブロックチェーンゲームです。
織田信長やジャンヌダルクなど歴史上の偉人を集め、マイクリワールドの制覇を目指すというRPGです。
数が限られているレアキャラクターやアイテムを売却することで仮想通貨を手に入れることができ、高額売買されることもあるのも人気の秘訣です。
The Sandbox(ザ・サンドボックス)
「The Sandbox」内で仮想世界を作り上げ、その中でボクセルオブジェクト(キャラクターや車、動物や自然などを3Dで自由にデザインしたもの)を作成し、販売することができます。コインチェックも土地を購入しています。
Decentraland
「Decentraland」は、ユーザーがVRアプリケーションを購入、構築、収益化できるブロックチェーンプラットフォームです。
ゲーム内の世界で仮想土地を購入でき、土地内で作成する環境とアプリケーションの所有権と制御が可能になります。
既に上場企業が土地を購入したり仮想空間で事業進出しています。
- 「Decentraland」で、仮想空間内の土地を64区画を購入し1区画にまとめた「The Secrets of Satoshis Tea Garden」は、魅力的な立地とアクセスの良さという理由だけで8万ドル(約840万円)で取引された。
CRYPTO SPELLS(クリプトスペルズ)
「CRYPTO SPELLS」はデジタルトレーディングカードゲームです。
自分でオリジナルカードを作ることもでき自由に取引できます。カードの発行枚数や取引履歴がブロックチェーン上に記録されるので、自分のカードの価値が証明される仕組みです。
ゲームを始めるだけなら仮想通貨ウォレットも必要がなく始めやすいです。
③NFTのアート・コレクター分野で稼ぐ
NFTのブロックチェーン技術によって、ネット上のみでもコレクターは代替不可能な固有資産(NFT)の所有者となることができ、またそれらNFTをトレードしたり貸し出したり、印税収入等でも利益を得ることができるようになりました。
アーティストにとって、オークションハウス(競売会社)やギャラリーを介さずデジタルデータを世界中の買い手に直接販売することができるので、収益の大部分を手元に残すことができようになりましたし、印税をデジタルアートにプログラムすれば、アーティストは作品が新しいオーナーに販売されるたび収益の一部を受け取ることができます。
主要なマーケットプレイスでの作品検索には(cryptoartpulse)というサイトが便利です。
主要なアート系マーケットプレイスには以下のようなものがあります。(二次流通も含む)
- CryptoPunk(クリプトパンク)
- HashMask(ハッシュマスク)
- NBA Top Shot(NBAトップショット)
- Zora(ゾラ)
- SuperRare(スーパーレア)
- Fundation(ファウンデイション)
- NFTトレカ
CryptoPunk(クリプトパンク)
「CryptoPunk」は、1万体の小さなキャラクター画像から構成され、世界で初めて作られたNFTと言われています。自分でクリプトパンクをデザインすることもできるが、NFTによって希少価値が保障されたもの以外は安価。
- 2021年1月に「Alien #2089」が605ETH(当時価格約1億1,000万円)で売却された。1万体のクリプトパンクの中に、エイリアンをモチーフにしたクリプトパンクは9体しか存在せず希少らしい。
NBA Top Shot
米プロバスケットボール協会(NBA)の選手をデジタルカードにした「NBA Top Shot」で、ユーザーが試合のハイライト映像という形でNFTを購入・取引することができます。
立ち上げから5ヶ月で購入者は10万人を超え、取引金額は2億5000万ドル近くに達したという。
※なお「NBA Top Shot」はFLOWのブロックチェーンで実装されており、イーサリアムとの互換性は現状ない。
- スター選手のレブロン・ジェームズ(LeBron James)のカードが10万ドルで取引された。
- アイテムパックが発売30分で約2億6,000万円の売上を記録して話題を呼んだ。
HashMask(ハッシュマスク)
「HashMask」は、マスク・目・肌の色・所有アイテムによってデジタルアートを変化して掲示するNFTアートギャラリーです。
「OpenSea」など二次流通プラットフォームを使えば、自分の持っているNFTを第三者に転売することも可能。
Zora(ゾラ)
「Zora」は、クリエイターがクリエイティブメディアを公開し、自分の作品でお金を稼ぎ、自分が作成したものを他の人に作成して共有させることができるNFTオークションサイトです。
- リンキン・パークのラッパー/ソングライターのマイク・シノダ(Mike Shinoda)氏がデジタルアートを使ったチャリティーオーククションでNFTアート作品「One Hundredth Stream」を「Zora」で約317万円(3万ドル)で落札された。
マイク・シノダ氏のアート作品はURIが指定するJSONファイルで管理されておりコンテンツデータはテキスト化されJSONファイルで管理され、トークンIDと紐付き、NFTとなっている。
SuperRare(スーパーレア)
「SuperRare」は、アーティストがアートワーク自体と同じくらいユニークなトークンとペアになっているアートワークを作成するプラットフォームです。
- EDMのDJ・プロデューサー3LAU(ブラウ)氏は、デビューアルバム 「Ultraviolet」をトークン化し、グラミー賞受賞アーティストのRACは「Elephant Dreams」でSuperRareのNFT最高一次販売記録を破った。
Foundation(ファウンデーション)
「Foundation」は、暗号通貨基盤のプラットフォームであり、ユニークな限定品を売買できる市場です。価格は、需給によって設定されています。Foundationでは、新シリーズの資金を得るためのトークンのプレセール(先行販売)や、初期のバイヤーの競争を促進するためのシリーズの高価および安価な価格設定など、アーティストが自身の作品から収益を得るための幅広い機能が提供されています。
NFTトレカ
「NFTトレカ」は、日本の株式会社coinbookが運営するデジタルトレーディングカードプラットフォームです。アイドルグループ「SKE48」デジタルトレーディングカードの発行、クリプトスペルズとの連携など挑戦的なNFTプロダクトを展開している。
その他のマーケットプレイス
人気TVシリーズ『スタートレック』のカーク船長として有名なウィリアム・シャトナーは2020年、自身の姿を写した9万枚のデジタルカードコレクションを「WAXブロックチェーン」で発行。各カードは当初約1ドルで販売され、シャトナーはカードが転売されるたびに印税収入を受け取っている。
④NFT二次流通マーケットプレイスで稼ぐ
NFTは直接取引が可能なNFT二次流通マーケットプレイスでの取引も活発です。
有名なNFT二次流通マーケットプレイスを紹介します。(一次流通もあります)
- Opensea(オープンシー)
- MakersPlace
- Miime(ミーム)
- Nifty Gateway(ニフティゲートウェイ)
- Rarible(ラリブル)
- コインチェックNFT
- Magic Eden
ゲームのアイテムやキャラクターなどに活用されているNFTは、マーケットプレイスという場所で売買することが可能です。
マーケットプレイスが盛り上がれば、NFTの活用や認知度もアップすることが予測されるため、どのようなマーケットプレイスがあるか押さえておくことをおすすめします。
本章では、NFTのマーケットプレイスの事例を紹介します。
Opensea(オープンシー)
2017年12月に創業されたNFTマーケットプレイスで、ブロックチェーンゲームのキャラクターやアイテム、トレーディングカードの取引を主にイーサリアム(ETH)を利用して行うことが可能です。NFTが売れるまでGAS代が発生しないので出品しやすい。
Opensea(オープンシー)は、現在のところ、200以上のカテゴリーを誇り、さらに400万個以上のアイテムの取引ができる世界最大のマーケットプレイスになります。
- 本物のバンクシー作品「Morons」が販売されたことでも有名。(一次販売はChristie’sという競売サイト)
makersplace
「Makersplace」はアート系のマーケトプレイスです。
仮想空間内のギャラリーで作品を紹介したりも出来るようで海外ユーザーに人気のようです。
Miime(ミーム)
miime(ミーム)は、株式会社メタップスアルファがリリースした国産のマーケットプレイスで、イーサリアム(ETH)かクレジットカードでの決済が可能です。
Opensea(オープンシー)同様、NFTの出品や購入が可能です。
今後、サービス展開や使いやすさの改善を経て、多くのユーザーを集めることが期待されています。
Nifty Gateway(ニフティ ゲートウェイ)
Nifty Gatewayは、2018年11月にクレジットカードでNFTを取引するためのゲートウェイサービスとしてリリースされ、その後、仮想通貨取引所Geminiが買収したことで有名なマーケットプレイスです。2020年3月には「Nifty Gateway2.0」がリリースされ、米ドルでの決済機能も追加されました。
アーティストや著名人のデジタルグッズを取り扱うサービスを展開していることが特色のひとつです。
- マイアミの美術収集家パブロ・ロドリゲス・フレイル氏は、オンラインで無料視聴が可能だった10秒間の動画作品「Beeple(ビープル)」に約67,000ドル(約716万円)を投じ、後日その作品を売却して得た金額は660万ドル。作品を購入したのは、この作家についての知識があったからだとのこと。
- クレジットカード支払いと手数料無料で人気。
Rarible(ラリブル)
「Rarible」は、アートメインのNFTマーケットプレイスです。
OpenSeaとの違いはガバナンストークン「RARI」が実装されており、報酬分配や運営方針を決めるための投票権がある点、アート分野メインという点です。
- マイクリを手掛けるdouble jump.tokyoとも提携している。
Coincheck NFT
コインチェックが国内初の取引所による「Coincheck NFTマーケットプレイス」をリリース。
NFTをCoincheckで取扱う13種類の暗号通貨と交換できます。
ブロックチェーンゲーム「CryptoSpells」「The Sandbox」で利用可能なNFTの取扱いを開始し、今後ゲームだけでなくアートやスポーツなど幅広い分野に拡大予定とのこと。
- ブロックチェーンで記録されない中央集権マーケットプレイスである
- Metamask間の送金にはネットワーク手数料がかかる
- GOXリスクが低くなるので初心者にはいいかもしれない
- アプリでも公式サイトからでもCoincheck NFTにアクセス可
Magic Eden(マジックエデン)
Magic Edenとは、Solanaチェーン上で動くNFTマーケットプレイスであり、Solanaチェーンでは最大規模の取引量を誇っています。
SolanaチェーンのNFTを探している人に最適なマーケットプレイスです。
その他のマーケットプレイス
- tofu NFT…マルチチェーン対応の日本国産NFTマーケットプレイス
- HEXA(ヘキサ)…日本発NFTマーケットプレイス
- Showtime(ショータイム)…NFTを収集してInstagram風のユーザー体験で紹介している。
- Audius(オーディウス)…ETHアプリ最大のユーザーを有するAudiusは、eメールとHedgehog(ヘッジホッグ)というパスワードログインウォレットでMetaMaskを置き換え、キー管理と取引コストを軽減。
- Catalog(カタログ)…音楽に特化したNFTマーケットプレイスのデジタルレコード店を作っている。
NFTゲームやマーケットプレイスの利用方法
国内取引所にアカウントを開設する
オススメの国内取引所はFTX JPです。
ETHだけでなくSOLやAVAXの取り扱いもあり、送金手数料が安く使い勝手がいいので、NFTマーケットプレイスとの連携がしやすいです。
MetaMaskをPCブラウザにインストール
NFTゲームやNFTマーケットプレイスは基本的にETHチェーンで稼働しているので、ERC規格対応ウォレットであるMetaMask(メタマスク)もしくはMyEtherWalletをブラウザにインストールしましょう。
ChromeもしくはBraveブラウザで拡張プラグインMetaMask(メタマスク)をインストール。ウォレットを新規作成するときには復元パスフレーズが表示されるので必ず記録してください。ほかの端末で共有したり、新規ログインする場合に必要になります。
MetaMaskがChromeもしくはBraveブラウザにインストールされたら、右上アイコンに並んでいるか確認します。無かったら「拡張機能」アイコンからMetaMaskのピンを有効にします。
あとは、使用したいNFTコンテンツにアクセスし、会員登録とMetaMask(イーサリアムウォレット)の同期をすれば使うことができます。
MetaMaskのモバイルアプリでもOK
Metamaskのメニューから「ブラウザ」を選択、ログインしたい公式サイトにアクセス。(例としてOpenseaを開いています)ブラウザの右下アイコンから「お気に入り登録(add to favorites)」しておけば、いつでも簡単にスマホでアクセスして売買することができます。
その他のNFT使用例からヒントを得る
会員権
例えば、アメリカ経済誌「Forbes」では、広告非表示の有料会員権をNFT化し販売しました。
これはETHでのみ購入が可能で、他人に会員権を譲渡することも可能。
日本ではHEXAというNFTマーケットプレイスで実店舗の会員権NFTを販売するなど実例があります。
ブランド品
LVHM、BABYGHOST、H&M等のように、自社ファッションブランド品に個別のNFTを付与し製造から追跡できるデジタル保証書を取り入れている会社も出てきています。
不動産
OpenLawというブロックチェーンプロトコルでは、不動産をNFT化し売買にかかわる契約書作成の手続きや実行を、より短時間で簡素にできるため大きな注目を集めています。
今は不動産の所有権追跡と売買契約のみ対応らしいですが、今後利子や税金といった複雑な契約に関しての実装も実現していくのかもしれません。
担保ローン
Rocketと呼ばれるNFTプロダクトでは、NFTを担保にするとDAI(ステーブルコイン)を借り入れることができます。
保有するNFTをRocketにロック→Rocket側の与信審査→DAIの貸し出し、という流れです。
担保資産の価格が一定比率を下回って下落した場合、OpenseaなどのNFTマーケットプレイスで売却される仕組みです。
NFTで稼ぐ上での注意点
初心者には扱いが難しい
多くのNFTプラットフォームは、ユーザーがEthereumウォレット(例:MetaMask)に慣れているユーザーを前提にしているので、仮想通貨初心者には扱いがやや難しく参入ハードルがまだ高い。コレクターは、リカバリーフレーズや秘密鍵の管理を自身で行う必要があるのでGOXリスクと隣り合わせとも言えますね。
最近では日本国内の円で完結するHEXAやコインチェックMFT
イーサリアムチェーン上で特に手数料が高騰している
昨今のイーサリアムの高騰によりDefi、ファーミング、NFTマーケットなど多くのイーサリアムチェーン上にあるプロダクトの手数料(Gas代)が高騰しています。
手数料負けせずペイするにはそれなりの金額でトレードをする必要があり、それがNFTの価格高騰にもつながっています。
NFTを作るアーティストも例外ではなく、必要な運用コストをカバーするためMintFundなどのコミュニティファンドも出現しています。
NFTはバブル?過大評価の危険
かつて2017年にICOブームがありましたが、ほぼICOトークンはゴミのような価値に下落しました。これもイーサリアムを利用したプロジェクトでした。
現在NFT界隈で起きていることは、大部分の購入者が投機目的でNFT銘柄やアートを買ったりお金を突っ込んでバブルを起こしている、という構図です。
市場の崩壊を招いたICOバブルのようにならないとも限りません。
NFTは独自の発展を遂げる可能性が大いにあると私は考えています。
NFTについてまとめ
NFTについて、投資のやり方と作品を購入できるマーケットプレイスや銘柄の選定、稼ぐ方法など網羅的に解説してみました。
4通りのNFTでの稼ぎ方があるということを紹介しました。
- NFT銘柄(仮想通貨)に投機して稼ぐ
- NFTゲーム分野で稼ぐ
- NFTのアート・コレクター分野で稼ぐ
- NFT二次流通マーケットプレイスで稼ぐ
また、NFTの注意点として、現在主にイーサリアムのブロックチェーン上で構築されており、ETH価格上昇に貢献する可能性もあるが手数料(Gas代)問題もあること、バブルの可能性があることも紹介しました。
FLOWやRARI、WAXなどETH以外のチェーンでもNFT市場が盛り上がってきていること。
crypto art(クリプトアート)全体の推定時価総額が累計1億ドル(約107億円)を超え拡大を続けています。(参考)
アーティストのアートや音楽作品の販売益を正しく受け取ることができるスマートな世界が待っているかもしれません。
NFTが発展することで、ジャスラックみたいな組織は無くなればいいと思うんだ。
仮想通貨の様々な可能性に投資して楽しみましょう。
コメント欄