BitMEX(ビットメックス)の使い方を初心者向け【基本編】から実践事例【応用編】までわかりやすく紹介します。
ビットコインFXを始めるからにはBitMEXを攻略し、海外勢から金を巻き上げましょう。
世界No.1出来高(取引量)・追証なし・最大100倍レバレッジ・日本語対応のビットコインFXができる「BitMEX(ビットメックス)」。
ビットコインFXをやるなら最低限押さえておくべき代名詞的存在の海外取引所です。
誰でも平等にトレードで勝つチャンスが得られる最高峰のトレードシステムは世界中にファンも多数。
嘘のように聞こえるかもしれませんが、正しく戦えばBitMEXで負けることはほぼなくなります。
ビットコインFXを専門にしている当サイトがその方法を初心者~中級上級向けまで段階的に徹底解説していきます。
BitMEX 現在日本人は使用できません。
BitMEXの公式サイト
BitMEXの特徴とメリット
BitMEX取引所が優れている点、使うメリットをざっと紹介します。
BitMEX(ビットメックス)の特徴
取引所名 | BitMEX(ビットメックス) |
---|---|
最大レバレッジ | 1~100倍まで選択可 |
追証 | なし(ゼロカット) |
対応言語 | 英語、日本語、中国語、ロシア語、韓国語 |
取扱銘柄 | XBT(BTC),ETH,XRP,LTC,EOS,TRX,ADA |
入金通貨 | ビットコインのみ |
本人確認 | なし |
本社、登録国 | 香港、セーシェル |
最大100倍のレバレッジ取引が可能
日本のビットコインFX取引所の最大倍率は4倍に規制されています。
一方海外BitMEXは最大100倍のレバレッジ取引をすることが可能です。
主要取引所のビットコインFXの最大レバレッジ倍数を表にまとめました。
取引所名 | 最大レバレッジ | 追証 |
---|---|---|
BitMEX(海外) | 100倍 | なし |
ByBit(海外) | 100倍 | なし |
OKX(海外) | 20倍 | なし |
bitfinex(海外) | 3.33倍 | なし |
GMOコイン | 4倍 | あり |
DMMビットコイン | 4倍 | あり |
ビットフライヤー | 4倍 | あり |
実際に100倍フルレバレッジで取引するとすぐロスカットラインに達してしまい、ハイリスクすぎてオススメしませんが、証拠金を抑えてここぞという勝負所で全力でベットできるというのは大きな魅力です。
BitMEXは日本語対応している
日本語に対応しているので、英語が苦手な方でも迷うことなくトレードすることができます。
サポート体制も強化されており、実際私がBitMEXに問い合わせした時もすぐに丁寧な日本語で日本人スタッフから返答がきました。
公式サイトの右上にある国旗マークをクリックすると日本語に切り替わります。
BitMEXは取引手数料が安い
BitMEX(ビットメックス)の手数料は他のビットコインFX取引所よりも易く抑えることができます。
BitMEXのビットコインFX(XBT/USD)の取引手数料は以下のようになっています。
手数料 | 料率 |
---|---|
メイカー手数料(指値注文) | -0.025% |
テイカー手数料(成行注文) | 0.075% |
指値注文しかしなかった場合、手数料をユーザー側がもらい続けることができるので、指値注文であれば同値で買い戻しても利益が出ます。
現にメイカー手数料狙いでトレードしている人もいます。
テイカー手数料は確かに高いのですが、指値注文と成行注文を両立して使えばトータルで安く抑えることができます。
BitMEXには追証がない
私がビットコインFXをするなら海外取引所(BitMEX)!と言えるのは追証が一切発生しないのも根拠の一つです。
日本は全てのビットコインFX取引所に追証があります。
優れた演算処理と保険基金の積み立てなどで追証を一切発生させないBitMEXは良心的な取引所だと言えます。
ビットフライヤーやGMOコインでは多額の追証が発生した人もいます。
BitMEXを使うメリット
BitMEXはサーバーが強い
BitMEXは、bitFlyerやZaifなどと比べてサーバーが強く動作が軽いので、トレード画面でサクサク注文が出せます。
ビットコインFX取引所でよくあるトラブルの一つに
相場が急変動時に注文が通らなくなった、アクセスできなくなった。
注文が遅延して数分後に約定した…。
というもの。
タイミングが悪ければ、キャンセルしてロスカットを回避したかった注文を取り消すことができず資産が消し飛んでしまった人もいます。
ですがBitMEXはアクセスが急増したときでもサーバーが安定しているので比較的オーダーを通しやすく、少なくとも日本のどの取引所よりも強固です。
口座開設(登録)に必要なのはメールアドレスのみ
BitMEXを始めるにはメールアドレスさえあれば全機能使え、面倒な本人確認資料の提出や住所確認のハガキが届くまで待つ必要もありません。
国内の取引所は法律の関係で、本人確認資料の提出と住所確認のハガキが必須となっていますから、取引をしたくてFX口座を作っても最大で2か月くらい待たされることもあります。
BitMEXなら今すぐ登録してトレードを始めることができます。
BitMEXは世界トップクラスのセキュリティ
BitMEXのセキュリティはかなり高く評価されており、過去に一度も取引所の過失によるハッキング被害がありません。
BitMEXではセキュリティを高めるためにBTC現物はオフライン保管され、実際の取引はXBTを使って行います。
BitMEXから出金する時にはXBT→BTCに自動変換されるので安心してください。
BitMEX(ビットメックス)の登録手順
BitMEX(ビットメックス)の登録手順は簡単なので感覚で出来ますが、いくつか注意点があります。
BitMEX(ビットメックス)公式サイトにアクセスして登録フォームに入力していきましょう。
右上の国旗マークをクリックすると日本語になります。
項目 | 入力内容 |
---|---|
①メールアドレス | 登録に使いたいメールアドレスを入力してください。 |
②パスワード | パスワードは8文字の英数字を入力。他のサイトの使いまわしは絶対にやめましょう。 |
③国 | お住まいの国を選択しましょう。この記事を読んでいる方はほぼ日本ですね。 |
④名前 | 名前は空欄でもニックネームでも登録できますが、あとで変更はサポートを経由しなければできません。 |
⑤チェック | 「私はサービス利用規約に同意します」にチェック。 |
⑥送信ボタン | 「登録」ボタンをクリックして送信。 |
登録メールアドレスに「Eメールを検証してください」というメールが届きます。
「メールを検証」をクリックしログインできればアカウント登録は完了です。
BitMEXの二段階認証の設定方法
BitMEXの登録が済んだら、二段階認証の設定も忘れずに設定しておくとセキュリティ上安心です。
BitMEXにログインしたらマイアカウントページにアクセス。
マイアカウントページ中段に二段階認証の設定があります。認証アプリで②のQRコードを読み取り、③に入力すれば登録は完了します。
BitMEXの二段階認証システムは二段階認証アプリ「Google Authenticator」もしくは「Authy」を使用します。
二段階認証アプリの読み込み機能でQRコードを読み込み(もしくは①の文字列を手入力)すると認証アプリにBitMEXアカウントが作成されワンタイムパスワードが出現します。
表示されたワンタイムパスワードを③に入力すると二段階認証の設定が完了します。
BitMEXの基本的な使い方【操作方法】
BitMEX出入金機能の使い方
BitMEXにBTCを入金する
BitMEXにログイン後、トレード画面上段のメニュー「アカウント」ページから「入金」ボタンをクリックするとビットコイン入金アドレスが表示されます。
このアドレスを国内の取引所やウォレットの送金先にコピペしてBitMEXにBTCを送金しましょう。
BitMEXからBTCを出金する
「アカウント」ページにある青色の「出金」をクリック。
①に宛先アドレス、②に送金したいBTC数量、③にビットコインネットワーク料金(0.0002~0.0019XBT)、④で二段階認証を記入。最後に「送信」を押します。
すぐにBitMEXから出金申請の確認メールが届くので、クリックして承認ページにアクセスし「出金を確認」をクリックすることで出金が完了します。
BitMEXのトレード画面の使い方
BitMEXにログインするとトレード画面になります。
初見ではわかりづらいと思うのでそれぞれの機能の使い方を説明します。
①価格チャート
チャート画面で過去から現在の値動きを観察することができます。
チャートはTradingViewというサービスを利用しており、インジケータやツールが充実しています。
別ウィンドウで拡大表示や、インジケーターを追加することができます。例として「MACD」というインジを追加しています。
BitMEXのチャートはtradingviewを搭載しており様々な機能が使えるので、テクニカル分析も不自由なく出来ます。
②オーダー画面
ここで色んなオーダーを出します。
基本的なオーダー方法である指値注文や成行注文のほか、トレイリングストップや利食い指値などの特殊注文を使うこともできます。
また、「サイドバーを移動」をクリックするとサイドバーを右端から左端に配置換えすることができ、
「サイドバーを非表示」をクリックするとサイドバーを隠すこともできます。
③レバレッジ調整画面
BitMEXでは、このスライドバーを左から右にドラックすることでレバレッジ設定を変更することができます。
クロスマージン | 全口座残高を証拠金としてトレードに使用(デフォルト) |
---|---|
分離マージン | 持ったポジション量に対して一定倍率のXBTを証拠金にする |
デフォルトではクロスマージンになっていますが、分離マージンを設定することで、どの程度の値幅(損失)でロスカットをするのかリスク管理をすることができます。
④現在の価格等
大きく表示されているのは現在の取引価格。
その下にマーク価格(ロスカットなど基準にする価格) / インデックス価格(参照している他取引所の現物価格)が表示されています。
⑤資金調達率(Funding手数料)
資金調達率(Funding手数料)とは一定時間に発生する金利スワップです。
Funding手数料は8時間ごとに徴収or付与され、変動制で上限は±0.375%です。
発生時間 | 1時、9時、17時 (日本時間) |
---|---|
料率 | -0.375≦-0.001% 0.001≧0.375% |
例えば、funding手数料が「3時間後 0.0102%」と表示している場合、
3時間後にロング側が0.0102%の手数料を支払い、ショート側は0.0102%の手数料を受け取るということです。
関連記事 funding手数料を利用したBybitトレード戦略もあります。
⑥オーダーブック(注文板)
オーダーブックには、BitMEXでの売買量やポジション情報など注文状況がリアルタイムに表示されます。
板の一行ごとの値幅をデフォルトの0.5以上に調整できる機能です。
より多くの板情報を見ることができます。
「コラム」は表示を一列or二列に切り替える機能です。
「清算アラート」はロスカット注文が板に載った時に通知を行ってくれる機能です。
⑦デプスチャート
デプスチャートは、リアルタイムに売りと買いのオーダーボリュームを視覚的に把握することができます。
⑧直近の取引(歩み値)
直近の約定履歴です。大量の成行売買を察知することができます。
⑨証拠金
ウォレット残高、未実現損益、ポジション証拠金、利用可能残高などが表示されています。
⑩ポジション画面
自分の現在保有しているポジションの損益と履歴が表示されます。
参入価格、清算価格(ロスカット値)、実現損益はここで確認しましょう。
「ポジションを決済」で決済注文を出すこともできます。
⑪オープンオーダー
約定前の指値注文の確認やキャンセルをすることができます。
⑫通貨選択画面
BitMEXではアルトコインのトレードも可能ですが、取引量に難があるため基本的にはビットコインFXにしましょう。
「カラーテーマ」では白か黒を選ぶことができます。
デフォルトでは白です。黒にするとビットフライヤーlightningっぽくなります。「ダッシュボードのレイアウト」ではベーシックとアドバンストが選べます。
ベーシックにするとデフォルトの配置に戻ります。
「カスタマイズ」の文字をクリックすると、追加で表示・非表示したい項目を選択することができます。
ドラック&ドロップで配置を変えることができるので自分好みのトレード画面にすることができます。
BitMEX(ビットメックス)の注文オーダー使い方
BitMEX(ビットメックス)のオーダー/注文方法を使いこなせることはとても大切なことなので、別記事の「BitMEXの注文方法」も後でしっかり読んでほしいです。
成行注文の使い方
成行注文は「成行」を選択します。
まずは最も一般的な成行注文(テイカー注文・Market Order)について説明します。
この成行注文は、現在のオーダーブックに並んでいる注文からリアルタイムの価格で即座に注文を約定します。
手数料が高い注文方法なので注意しましょう。
空欄に指定するのは、オーダーする数量のみなので最も簡単に注文を出すことができる方法です。
オーダーブックに並んでいる注文からテイクして約定していくので、テイカー注文ともいいます。
テイカー手数料:0.075%がかかります。
指値注文の使い方
次は指値注文(メイカー注文・Limit Order)について説明します。
この指値注文は、オーダーする数量に加えて、オーダーを出すXBT(BTC)価格も指定する必要があります。
成行注文よりも入力欄がひとつ増えているのがわかりますね。
「数量」の入力欄に購入したいXBTの量(サイズ)を入力し、「指値」に売買したいXBTの価格を記入します。
これで、「買い/ロング」または「売り/ショート」ボタンを押すと注文が板に並びます。
この指値注文は、売買板(オーダーブック)に注文を並べてマーケットをメイクするのでメイカー注文とも言います。
メイカー手数料:-0.025%が貰えます。
BitMEXではメイカー手数料がマイナスなので、約定した時に逆に手数料を受け取ることができます。
これはオーダーブック(売買板)の注文量を活発にしたい運営の計らいです。
指値注文を多く使うように心がければ手数料負けすることはありません。
ストップ成行注文の使い方
ここからはちょっと応用的な注文方法の説明です。
ストップ成行・ストップ指値というのは、主に損切りの指値を入れておくオーダー方法です。逆指値注文ともいいます。
「トリガー価格」にさしかかったらストップ成行(ストップ指値)で仕掛けておいた(成行・指値)注文がオーダーされます。
「ここまで上がったら買い」、「ここまで下がったら売り」という損切りとなる価格で注文が成立します。
ストップ指値注文の使い方
②で指定した価格(トリガー価格)に到達すると、
①の価格で「指値注文」がオーダーされる設定になっています。
ストップ指値注文は、損切りのストップ指値を入れておくオーダー方法という点ではストップ成行注文と同じです。
ストップ成行注文とストップ指値注文の違いは、
ストップ成行注文はトリガー価格に到達すると「成行注文」が発注されますが、ストップ指値注文は「指値注文」が発注されることです。
基本的に損切りする方向にオーダーする注文だということを覚えておきましょう。
利食い指値、利食い成行の使い方
利食い指値注文、利食い成行注文は、利確の注文を入れておくオーダー方法です。
ストップ成行(指値)注文が損切り方向のオーダーだったのに対し、利食い注文は利確方向のオーダーです。
利食い売りは、指定したトリガ価格より価格が上になった場合に、指値か成行注文を行うことができます。
トレイリングストップの使い方
トレイリングストップ注文とは、設定したトレイル値だけ価格が戻った時に、ストップ成行注文が発動される注文方法です。
トリガー価格が変動する成行注文のような感じです。
※成行注文しかできないので、テイカー手数料がかかります。
設定しておけばトレイル値の値幅の損に限定されるので、便利な注文方法です。
BitMEXスマホアプリの設定方法と使い方
BitMEXのスマホでの使い方はまだ公式アプリという形ではないものの、設定を変えるだけでかなりアプリに近い使用感にすることができ便利になります。
現状ではブラウザ版のサイトをスマホでアクセスする使い方が可能です。
パソコンモニターにtrading viewチャートを表示させておき、注文はスマホアプリで、とブラウザ版の補助としての使い方がいいかもしれません。
BitMEXをホームボタンに追加する方法
スマホでBitMEXを使うなら、ホームボタンに追加しておくと便利です。(画像はiPhone)
androidケータイの場合は、ブラウザの右上にある点が3つ連なったアイコンをタップし「ホーム画面に追加」を選択しましょう。
スマホ版BitMEXに一発でログインする方法
スマホからBitMEXにログインする場合に二段階認証を設定しているとすごくやりづらいですが、毎回のログイン作業を省略することができます。
「安全なセッション時間」のチェックをはずすとログインが劇的に楽になります。
ただ、セキュリティの面では推奨されないので頻繁に使うときだけこの設定にするくらいに留めましょう。
BitMEXレバレッジ調整の使い方
BitMEXではレバレッジの調整を手動で設定することができます。実はとても便利な機能なので使い方を覚えておきましょう。
初期設定ではクロスマージン(残高全て証拠金)に設定されていますが、分離マージンを設定して最大レバレッジを1~100倍に調整することができます。
画像の左端水色のツマミ部分を右スライドするとレバレッジを変更できます。
※一番右の「100x」に設定すると分離マージンの100倍になりクロスマージンとは違った設定になります。100倍だからといって常にMAXになるわけではありません。詳しくはBitMEXレバレッジの別記事にて。
クロスマージン | 全口座残高を証拠金としてトレードに使用 |
---|---|
分離マージン | 持ったポジション量に対して一定倍率のXBTを証拠金にする |
クロスマージン
最初はこの設定になっています。
BitMEXにある口座残高全てを100倍レバレッジに耐える為の証拠金維持に使うので、清算価格に達しロスカットされた場合は、口座残高が0になります。
私も何度かやらかしましたが、0になると敗北感がすごいです。
分離マージン
BitMEX初心者にオススメの設定です。
口座残高のうち、部分的に証拠金維持に使うので、ロスカットされた場合でも口座残高が0にはなりません。
だいたい25倍くらいの最大レバレッジが実用的な倍率だと思うので、↑の画像の「25x」のところまでスライドバーを持っていきましょう。
BitMEXの使い方に慣れてきたら、レバレッジ許容度が掴めてくるのでクロスマージンに戻してもいいと思います。
とても便利な機能で、オーダーを出す前に計算するとより戦略的なトレードをすることができます。
BitMEXで役に立つ使い方のポイント
BitMEXで役に立つ使い方は以下のポイントを解説しています。BitMEXに使い慣れたてきたら実践で取り入れましょう。
BitMEXでロングとショート両建ての使い方
BitMEXは、同時に反対方向のポジションを持つことが出来ませんがXBT/USD(通常のビットコインFX)の他、ビットコイン先物で別方向ポジションを持つことが出来ます。
例えば、XBT/USDでロングしている時、ビットコイン先物でショートすると以下のようなポジション画面になります。
これらの別契約のビットコインFXやアルトコインFXを使えば両建てが可能なので、マイナス手数料を稼ぐことで確実にプラスになるという必勝トレード手法もあるので【実践編】で後述します。
関連記事 BitMEXアカウントで複数ポジション両建てする小ワザや解決法4つ
チャートから指値注文の変更・取り消しができる
表示されたオーダーをドラッグすることで指値価格を移動することができ、
×ボタンをクリックすることでチャートから注文をキャンセルすることができます。
この注文変更方法を使う方が指値注文を約定させやすいです。
ただ、現在価格に注文を重ねてしまうと成行注文として約定するので注意。直前まで近づけるのがコツです。
日本円表記に近付けることができる
この方法は、1BTCが100万円付近であった場合に使える方法です。
BitMEXには標準の機能で、XBTの表示単位を変更する機能がついています。
デフォルトの状態では、BTCの単位で表示されています。
上部メニューの右端、①アカウント名もしくはメールアドレスにカーソルを合わせると、以下の画像のように「主なオプション」が表示されます。
②「通貨表示」をクリックすると、ビットコイン(XBT)の表示単位を変更できます。
μBTC(マイクロビットコイン)を選択すると、以下のように残高が切り替わります。
これをこのまま円に換算すると、だいたい11,600円ということになります。
BitMEXの公式サイトへ↓
BitMEXの使い方【中級編】テクニカル分析
BitMEXのチャートはTradind View(トレーディングビュー)というチャート分析ツールを使う機能が実装されています。
基本の使い方が理解出来たら、ぜひテクニカルツールの使い方も把握しておきましょう。トレードスキルを磨く為に必須です!
BitMEX中級編の使い方は以下のポイントを解説しています。
チャート上部メニューの使い方
チャート画面上部にあるメニューバーの説明をします。
①時間足の変更
1分足から月足まで幅広く時間足を切り替えることができます。
色んな時間軸でチャートを観察するのは重要です。
②バーのスタイル
バー、ロウソク足、平均足、ライン、エリアなどに切り替えることができます。オススメはロウソク足です。
③チャートプロパティ
チャートの見た目を変更したり、ヒゲを消したりできます。あんまりいじらないでいいです。
④インジケーター
多様なインジケーターをチャートに追加表示することができます。
各インジについては後述します。
⑤比較またはシンボルの追加
例えば、XBT/USDのチャート上に、XBT/XRPなどのチャートを重ねて(同時に)表示することが出来ます。
⑧別ウィンドウに表示
チャートを全画面表示にできます。
画像保存
右端にあるカメラアイコンは、チャートを画像保存する機能です。
ツイッターやブログにチャートを載せたい時に便利。
チャートサイドバー(ツール)の使い方
次はサイドバーです。各ボタンの機能一覧です。
ラインツール
チャート上をドラッグしてトレンドラインを簡単に引くことができます。
こんな感じでチャートでどのラインが意識されているのかわかります。
トレンドライン・水平レイ・水平ラインをよく使うと思います。
描いたトレンドラインは、ドラッグすることで移動でき、ラインを右クリックし「複製」をクリックすると、コピーされたラインが近くに表示できます。
水平レイは、クリックした位置以降に水平線が引かれます。
通常の水平線はチャート上の画面いっぱいに続く水平線です。
描いたトレンドラインをダブルクリックすると、色や太さ、表示時間軸なども変更できます。
テクニカルパターンツール
ピッチフォーク、ピッチファン、フィボナッチ・リトレースメントなどのテクニカル手法を引きやすくサポートしてくれるツールで線が引けます。(画像はピッチファン)
ハーモニックパターンツール
エリオット波動、ヘッドアンドショルダー(三尊)、ハーモニックパターンなどのテクニカルチャートパターンを描きやすくするツールです。
テキストを入力
チャート内にテキストや吹き出しなどを入力できます。ラインを引いて誰かに説明したい時などに使えます。
計測ツール
Shift を押しながらクリックするとメジャー機能を表示することができます。
メジャーで測れるのは、経過時間と価格幅です。何%ぐらい動いたのか調べることができます。
マグネットモード
マグネット機能はトレンドラインを書いていく上でとても便利な機能なのでオンにしておくことをお勧めします。
オンにしておくと、ラインツールで線を引く時に、高値や安値にピタッと自動でくっついてくれるので、正確なトレンドラインを描くことができます。
ラインを非表示・非表示
チャートに引いたラインをすべて隠すことができます。
削除とは違って、もう一度アイコンをクリックすると元に戻ります。
BitMEXの公式サイトへ↓
BitMEXアルトコインFX使い方の違い
BitMEXではビットコインFXの他アルトコインFXもできます。勝手が少し違いますが、上手くいけばビットコインFXより稼ぐことができます。
BitMEXアルトコインFXの使い方は以下のポイントを解説しています。
BitMEXアルトコイン銘柄と最大レバレッジ
アルトコインの取扱銘柄は7種類。最大レバレッジはBTCと違うので以下にまとめました。
銘柄 | 最大レバレッジ | ペア |
---|---|---|
イーサリアム(ETH) | 最大50倍 | XBT/ETH,USD/ETH |
ライトコイン(LTC) | 最大33倍 | XBT/LTC |
リップル(XRP) | 最大20倍 | XBT/XRP,USD/XRP |
Bitcoin cash (BCH) | 最大20倍 | XBT/BCH |
カルダノ(ADA) | 最大20倍 | XBT/ADA |
EOSトークン | 最大20倍 | XBT/EOS |
トロン(TRX) | 最大20倍 | XBT/TRX |
BitMEXアルトコインFX取引手数料の違い
また、取引手数料もちょっと違います。アルトコインの手数料は共通して以下となります。
アルトコインFX | ビットコインFX | |
---|---|---|
メイカー手数料 | -0.05% | -0.025% |
テイカー手数料 | 0.25% | 0.075% |
アルトコインFXの手数料は、ビットコインFXの2倍以上メイカー・テイカーの手数料に差があります。
指値注文を使う場合は2倍のマイナス手数料が貰えるので嬉しいですが、成行注文を使うと3倍以上の取引手数料を払うことになるので覚えておきましょう。
アルトコインFXにはfunding手数料がない
BitMEXのアルトコインFXは基本的に四半期先物なので、ビットコインFXとは違って、funding手数料(資金調達率・スワップ手数料)がありません!
これは大変うれしいメリットです。
取引量と動きの少ないアルトコインFXでは短時間のトレードではなくて、何日もポジションを持ったまま、値動きが大きくなるタイミングまで待つ、ということが今まではしにくかったのですが、funding手数料がなくなったことで、そういう戦法も有効なものとなりました。
ただ三カ月ごとにポジション決済日があります。
BitMEXアルトFXオーダー機能の注意点
BitMEXのトレード管理画面、上部メニューのすぐ下に銘柄を選ぶタブが並んでいます。
クリックすると各通貨のトレード画面に移行します(画像はBCH)
オーダーブックをみると、単位はビットコインFXのドル表記とは違いXBT建てとなっています。
ビットコインFXとは違ってBTC建ての単位を入力するので注意してください。
指値注文のオーダー方法は、「数量」に注文したいアルトコインの数量、「指値」に注文したいBTC建ての価格を入力します。
ビットコインFXほど取引量が多くないのですが、特定のアルトコインが上がる(下がる)材料が出たときにインすればチャンスがあると思います。
BitMEXの使い方【実践編】トレード戦術
当ブログで紹介しているBitMEXのテクニカルトレード手法の使い方、トレード戦術や攻略法を紹介します。
BitMEX実践編の使い方は以下のポイントを解説しています。勝てるトレード術を身につけましょう。
BitMEXのテクニカルトレード手法
BitMEXで使える有名なインジケーターやテクニカルフォーメーション線画ツールの使い方をいくつか挙げます。
BitMEXで人気のインジケーターの使い方
MACDの使い方
短期移動平均線と長期移動平均線の広がりの差を見ることで早い段階で「トレンドの転換」を察知することができるのがMACDです。
2本の線の交差を売買判断に使うことで、トレンドの転換点をとらえた逆張り手法として使うことができます。
ボリンジャーバンドの使い方
ボリンジャーバンドは単に逆張りの指標になるインジというわけではなく、相場のトレンド状況を把握し、エントリーや決済ポイントの判断にもなる非常に便利な指標です。
一目雲とRSIを併用した使い方
ローソク足が雲の上にあり、RSIが30%を下回った場合ロング、
ローソク足が雲の下にあり、RSIが70%を上回った時にショートでエントリーするというシンプルな方法でも勝率を上げることが出来ます。
ストキャスティクス・ダイバージェンスの使い方
ストキャスティクスはレンジ相場でのオシレーター的な指標としても優秀ですが、ゴールデンクロス・デッドクロス・ダイバージェンスなど、多様な売買シグナルを発してくれる便利なテクニカル指標です。
CCIを使ったトレード法もおすすめ
BitMEXのCCIはオシレーター系指標の中でもかなり有効に機能していて、これ単独で使用しても十分にトレード確度を高めることができます。
BitMEXで人気のテクニカルフォーメーションの使い方
フィボナッチ・リトレースメントの使い方
フィボナッチ・リトレースメントなどの指標を使うことで、価格のサポート(支持帯)とレジスタンス(抵抗帯)を予測することができ、チャートの「戻し」や反転するポイントで指値注文することができます。
三尊・逆三尊の使い方
三尊・逆三尊(ヘッドアンドショルダー)は数あるテクニカル指標の中でも、簡単に判別できる分かりやすさからか、最も強力な指標でそのパターン通りに動くことが多いです。
エリオット波動理論の使い方
エリオット波動はテクニカルトレード手法の最高峰で、理解することでトレード勝率は驚くほど高まります。
チャートの動きをいくつかのパターンで先読みできるので、トレンドが反転しそうなポイント(天井や大底)をあらかじめ予測するができます。
複数ポジション両建てトレード戦術
BitMEXにはビットコインFXとビットコイン先物FXが用意されています。
これらの別契約のビットコインFXを使えば両建てが可能なので、マイナス手数料を稼ぐことで確実にプラスになるという必勝トレード手法があります。
詳しくは以下の記事を読んでください。
Funding手数料を利用したトレード戦術
Funding手数料は相場の状況により随時変動していくスワップ手数料で、特定の時間(5時、13時、21時)にポジション(ロング or ショート)を持っていると手数料の支払い・受け取りがそれぞれポジションを持っている人のアカウントに発生します。
エントリーするタイミングは以下の2点です。
- 手数料が発生する時間(5時、13時、21時)の直前
- 資金調達率が最低でも±0.2%~0.25%以上ある時
Funding手数料の利益とトレード利益を同時に狙いたいので、手数料が発生する時間の前には入りたいところです。
チャートの形によりますけどね。
エントリーする方向
資金調達率がプラス手数料(+0.2%とか)の時はショートポジションを、マイナス手数料(-0.2%とか)の時はロングポジションでインしましょう。
Funding手数料が付与されたら、利確方向の指値注文をしてできるだけ早く決済しましょう。
以下の記事でもっと詳しく書いているので読んでみてください。
BitMEXの使い方についてよくあるQ&A
BitMEXを使っていく上でつまづきやすいポイントや疑問についてまとめてみました。
BitMEXからの出金は1日1回だけ?
BitMEXからの出金は1日1回だけとなっており、日本時間で22時です。
BitMEXから今夜の22時までに出金の申請をすれば22時に反映されます。
今夜の22時以降の出金申請は明日の22時にならないと処理されません。
セキュリティ上、急いですぐにBTCを出金したい場合もできません。
送金手数料を多く積んでも変わりません。
成行注文ばかりだと手数料負けする?
たとえばGMOコインなどからBitMEXに移ってきた方は特にでしょうけど、
成行注文はテイカー手数料が高いので、手数料がつらいですよね。
実際、エントリーも決済も成行注文だけを使う場合は+10ドル幅以上はないと手数料負けとなります。
両方指値注文を使った場合は-3ドル幅程度まで損失が出ません。
例えば、エントリーは指値注文・決済は成行注文という場合は+3.5ドル幅以上あれば手数料負けになりません。
エントリーか決済どちらかを指値注文でやるように意識しましょう。
スイングトレード(中期ポジ)向きですね。
関連記事 スキャルピングとスイングトレードを使い分けてBitMEXで勝つ方法
BitMEXの自動売買BOTを使う
BitMEXの自動売買BOTは提供されているAPIを使うことで作れますが、色んな人が販売したり講習で学べたりもするようです。
プログラミング初心者でも努力すれば自作できると思いますし、購入してみるものありだと思います。
しかしBOTを運用していくにも多少のプログラミングの知識とトレード手法の修正は必要なので、ほったらかしで稼げる!という甘い話ではないです。
BitMEXの使い方まとめ
BitMEX(ビットメックス)の基本的な使い方からあまり知られていない機能、初心者~中級者・上級者の方まで網羅した内容をまとめてみましたがいかがでしたか?
以下の章に分けて解説してきました。各リンクから章に戻れます。
チャートの使い方やオーダーの出し方をしっかり押さえればトレードはすぐにできると思います。その他の章も理解し身に着けていただくことで、勝てるトレードスキルとなります。
何度も読んでよりBitMEXトレードを深く理解して頂く一助になれば幸いです。
当サイトでは勝率を高めるためのトレード戦術やここで紹介できなかった機能なども紹介しているので、ぜひ他の記事も見てみてください。
コメント欄
こんにちは
とても分かりやすく、丁寧に解説して頂いているので助かりました。
高騰した後だったのですが、私も2か月程前からビットコインを始めて少しレバレッジ取引に興味が出てきたので此処を拝見させて頂きました。
送金方法などもおぼつかないですが、説明通りにやればできそうです。ただfunding手数料が不安の種でもっと調べてからの方が良いのかなと思ってしまいます。
簡単に言うと、「BTCを送金して注文するまでは掛からないけど、注文してから持ち続ければ既定の時間が来る度に手数料が掛かってしまう」という事なのでしょうか・・・?
であれば長期的に持つよりその都度、売買した方が良さそうですね。
何にせよ大変参考になりました、ありがとうございます
>BTCを送金して注文するまでは掛からないけど、注文してから持ち続ければ既定の時間が来る度に手数料が掛かってしまう
そういうことです!単純な仕組みです。
熟読頂きありがとうございます^^