ビットコインFXで日々トレードをしている仙人ですが、TradingViewで使えるテクニカルツールの一つ、GMMA(複合型移動平均線)というトレンド系テクニカル指標について解説してみます。
このGMMA(複合型移動平均線)はビットコインFXでも、スキャルピングやスイングトレードで有効なテクニカル指標として世界中で人気の手法です。
視覚的にトレンドの強弱が簡単につかめるので、テクニカル分析が苦手な初心者でも、使いこなすことができるというのが最大のメリットです。
知識として身に着けておくだけでも、普段のトレードのエントリーや利確ポイントの根拠になる有力な指標がひとつ増えることになるので、ぜひ使い方を知ってトレード戦略に役立ててください。
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GMMAチャートとは?
GMMAチャートとは、短期(青色)と長期(赤色)それぞれ6本、合計12本の指数平滑移動平均線(EMA)を一度に表示して、価格トレンドをビジュアル化したテクニカル指標です。
開発者のDaryl Guppy氏の名前を取ってGuppy Multi Moving Averageと呼ばれ、GMMA(ジーエムエムエー)と略します。
移動平均線の分析方法にゴールデンクロスやデッドクロスがありますが、GMMAチャート(複合型移動平均線)はラインの交差よりも、複数ラインの位置関係や形状から中長期的なトレンドの状態や強さ、大まかなエントリーポイントのレンジを判断する際に役立ちます。
短期線(青色)の期間:3,5,8,10,12,15
長期線(赤色)の期間:30,35,40,45,50,60
GMMAチャートはトレンドの波に乗って順張りで使う
GMMAはトレンドの強弱やトレンドの方向性を視覚的に把握できるテクニカル指標ですが、トレンドをフォローした順張りのトレード先戦略で威力を発揮します。
チェックポイント:長期線の傾き
画像引用元:アイネット証券
まず初めに見るポイントは長期線(赤色)の傾きです。
長期線の傾きで、今上昇トレンドなのか、下落トレンドなのか、レンジ相場なのかを判断します。
長期線が上向いて6本の線が揃っていれば、上昇トレンドなので順張りでロング主体、
下がっていれば下落トレンドなのでショート主体でエントリーするという風に考えます。
また、長期線の線が揃っておらず重なっていたり短期線と絡まっていたりするときはトレンドの方向性がはっきりしていないレンジ相場なのでGMMAを使ったエントリーはしない方がいいです。
チェックポイント:長期線と短期線の幅
画像引用元:アイネット証券
長期線の傾きをみたら、次に見るのは短期線と長期線の位置関係です。
短期線と長期線の幅が大きければトレンドが強い、幅が狭ければトレンドが弱いことを表しています。
トレンドがはっきりしている中でも短期線と長期線の幅を見てトレンドの勢いが一目みてわかるので、押し目や戻り目のポイントだと判断することができます。
短期線と長期線の傾きが同一方向でトレンドがはっきりしていることが前提なので、レンジ相場では使えないことを念頭においてください。
チェックポイント:長期線と短期線がクロスする時
画像引用元:アイネット証券
長期線と短期線がクロスするということはトレンドの転換が起きることを表しています。
各6本の線がすべてクロスするか、何本かがクロスしてそのまま元のトレンドに戻るのかということでトレンド転換の強さを視覚的に見ることが出来ます。
トレンド転換時の判断はダマシも多くなるので、GMMAをトレンド転換(逆張り)の指標にするのはオススメしません。
勢いの強いはっきりしたトレンドの相場でも、どこかで押し目や転換ポイントはやってきます。
その時に、値動きだけを追ってトレードしているとトレンドが継続するのか、勢いを失って反転するのかという判断がつきにくい場合でも、GMMAの長期線の位置関係を見ることでトレンドの状態を一目で確認することができます。
調整によってGMMAの短期線が長期線に接近していても、長期線の束がしっかり拡散していてすべての短期戦が長期戦にクロスするにはもっと値動きが必要だとわかった場合、相場のトレンド転換はまだないと判断できます。
GMMAは押し目や戻り目でのエントリーポイントの根拠となります。
また、分足など短い時間軸よりも1時間足や日足など比較的長期の時間足で見る方がGMMAは相性がいいです。
GMMAチャートのエントリーと利確ポイント具体例
エントリーポイントの例
画像はTradingViewで表示したBTC/USDの一時間足です。
短期線(青色)が長期戦より先行しており、
ロウソク足が抜けてきているということは強いトレンド継続なので順張りのエントリーポイントとなります。
上の画像では強い下落トレンドなのでショートでエントリーするポイントとなります。
利確ポイントの例
短期線と長期線が近づいてくるとトレンド終了のサインとなるので、利確するならこの辺りという判断ができます。
また、GMMAは短期の時間足よりも、一時間足~週足の長い時間軸で使う方がダマシが少なく有効に機能します。
短期のスキャルピングよりもスイングトレードに向いている指標です。
GMMAチャートをTradingViewで使う方法
GMMAのインジケーターはbybitにはありません。
なので、TradingView(トレーディングビュー)のインジケーターを使います。TradingViewは無料でも使えるチャートツールですが有料版が超優秀。
アクセスするとこのような画面になるので、左上の銘柄のところをクリックしてBTC/USDなどを選んでください。
私のオススメはBitfinexのBitcoin / Dollarです。
上部メニューの「~」マークをクリックすると、インジケーターを選ぶタブが表示されるので、検索欄に「GMMA」と入力すると、一番上にGMMAが表示されると思うので選択してください。(一番”いいね”が多いもの)
選択すると、チャートにGMMAが表示されます。
ちなみにこれはビットコインの日足のチャートですが、強い下落トレンド真っ只中ですね。
多少強い価格の上昇があったとしても、この強い下落トレンドの中ではトレンド転換に至る値動きは余程のことがない限り起きないだろうということがわかりますね。
これは同じ時点の4時間足のチャートです。
一度トレンド転換が起きそうだったけど、キレイに跳ね返されて下落してますね。
今もまたトレンド転換に挑戦しようとしていますが、仮想通貨市場への新規流入資金もあまり期待できないですし、また跳ね返されて下落していくと予想しています。
今のところ、ショート中心の戻り売りでいいと思います。トレンド転換の話が出るのは何か月か先の話になるかもしれませんね。
まとめ
GMMA(複合型移動平均線)を使ってビットコインFXでトレードする方法を記事で解説してみましたがいかがでしたか?
GMMAを使うことでぱっと見でトレンドの強さや方向性を把握することができるので、初心者にも使いやすい指標となっています。
ビットコインFXの値動きというのは大口の仕掛けで急な値動きが起きることもあります。
しかしその値動きには根拠があることがほとんど。
GMMAを使うことで大口が仕掛けようとしている前兆をとらえることができる場面も多いと思います。
トレンドが強い時は順張り、長期線と短期線が近づいてきてちょっと怪しいな、と思ったら手仕舞い、という風にまずは使ってみてください。
また、その他のテクニカルツールと組み合わせてみることでより正確にビットコインチャートの値動きを推測することができます。以下の記事もチェックしてみてくださいね。
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