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水星逆行でビットコインは下落する?過去28回の検証結果と株式市場の研究

水星逆行でビットコインは下落する?過去28回の検証結果と株式市場の研究 仮想通貨コラム

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水星逆行の期間中、ビットコインは下落しやすくなるのでしょうか。

金融市場には、特定の時期やイベントによって価格が変動しやすくなる「アノマリー」が存在します。

その中でも、少し変わったものが水星逆行(Mercury Retrograde)です。

水星逆行チャート

水星逆行とは、地球から見た水星が、一時的に逆方向へ動いているように見える天文現象です。

占星術では判断ミスや情報の混乱が起こりやすい期間とされていますが、実は世界48カ国の株式市場を対象に、水星逆行と株価の関係を調べた学術研究も存在します。

では、ビットコインでも同じような傾向が確認されているのでしょうか。

この記事では、2017年から2026年までの28回の水星逆行を検証した海外レポートを中心に、株式市場の研究結果と比較しながら解説します。

水星逆行とは?なぜ金融市場で注目されるのか

水星逆行とは

水星逆行とは、地球から観測した水星が、通常とは逆方向へ移動しているように見える現象です。

実際に水星が逆方向へ公転しているわけではありません。

地球と水星の公転速度や位置関係によって生じる、見かけ上の動きです。

水星は約88日、地球は約365日かけて太陽の周りを公転しています。

こうした公転周期の違いによって、地球から見た水星の位置が一時的に逆方向へ移動するように見えます。

水星逆行は年に3〜4回ほど発生し、1回あたり約3週間続きます。

占星術では判断ミスやトラブルの象徴

占星術では、水星は情報伝達やコミュニケーション、判断力などを象徴する惑星とされています。

そのため、水星逆行の期間中には、情報の混乱や判断ミス、予期せぬトラブルなどが起こりやすいと考えられてきました。

こうした考え方が金融市場にも持ち込まれ、水星逆行の期間中は投資家の判断が不安定になり、株価が下落しやすいというアノマリーが生まれたのです。

ただし、水星の動きが人間の判断や金融市場に直接影響するという科学的根拠はありません。

世界48カ国の株式市場ではリターン低下が報告された

世界48カ国の株式市場ではリターン低下が報告された

2026年に発表された学術研究「Cultural Beliefs and Equity Prices: Evidence from Astrological Belief in Mercury Retrograde」では、世界48カ国の株式市場を対象に、水星逆行と株価の関係が分析されました。

分析期間は1973年から2025年までです。

その結果、水星逆行期間中の株式リターンは、通常期間と比較して年率換算で約3.47ポイント低いという統計的な関係が報告されています。

項目 研究内容
研究対象 世界48カ国の株式市場
分析期間 1973〜2025年
比較内容 水星逆行期間と通常期間の株式リターン
主な結果 水星逆行期間中は年率換算で約3.47ポイント低い
考えられる要因 投資家心理や文化的な信念

ここで注意したいのは、水星逆行が発生するたびに株価が3.47%下落するという意味ではないことです。

あくまで、通常期間とのリターンの差を年率換算した数値です。

研究では、投資家心理の影響を受けやすい市場ほど、この傾向が強かったことも報告されています。

なぜ水星逆行で株価が下落するのか

研究で注目されているのが、投資家心理です。

例えば、水星逆行を信じる投資家が、この期間を警戒して株式を売却したり、リスクを避けたりする可能性があります。

こうした投資行動が広がれば、実際の株価にも影響するかもしれません。

つまり、水星が直接株価を動かしているのではなく、水星逆行を信じる投資家の行動が、市場に影響している可能性があるという仮説です。

これは、金融市場で知られる「自己実現的な予言」にも似た現象です。

ただし、統計的な関係が確認されたとしても、それだけで因果関係が証明されたわけではありません。

ビットコインでも水星逆行中に下落しやすくなるのか

ビットコインでも水星逆行中に下落しやすくなるのか

では、ビットコインでも同じような現象が確認されているのでしょうか。

TradingViewの水星逆行インジケーターを利用して長期チャートを確認すると、水星逆行は上昇相場でも下落相場でも繰り返し発生しています。

TradingViewの水星逆行インジケーター

例えば、2018年の弱気相場では、水星逆行と大幅な下落が重なる場面がありました。

一方、2020年から2021年にかけての強気相場では、水星逆行の期間中にもビットコインが大きく上昇しています。

つまり、チャートを見るだけでは、水星逆行によってビットコインが下落しやすくなるとは判断できません。

そこで、過去の価格データを集計した海外レポートを確認します。

過去28回の水星逆行を検証した結果

過去28回の水星逆行を検証した結果

2026年10月9日、海外サイトWenMoonLamboが「Does Mercury Retrograde Move Bitcoin? We Tested Every One Since 2017」という検証レポートを公開しました。

このレポートでは、2017年8月から2026年10月までのビットコイン価格と水星逆行の関係が分析されています。

調査対象となった29回の水星逆行のうち、開始から終了までの価格データが揃った28回について騰落率を比較しています。

上昇14回・下落14回という結果

検証項目 結果
検証した水星逆行 28回
上昇した回数 14回
下落した回数 14回
平均騰落率 +1.5%
騰落率の中央値 −1.2%

結果は、上昇14回、下落14回。

上昇と下落が、ちょうど半分ずつという結果でした。

また、28回の平均騰落率はプラス1.5%、中央値はマイナス1.2%となっています。

平均値と中央値が異なるのは、一部の大幅な上昇が平均値を押し上げている可能性があるためです。

少なくとも、この結果から水星逆行中にビットコインが下落しやすいという法則は確認できません。

水星逆行期間と通常期間の平均リターンを比較

さらに、同レポートでは、水星逆行期間中と通常期間の平均日次リターンも比較されています。

項目 水星逆行期間 通常期間
調査日数 643日 2,696日
平均日次リターン +0.04% +0.18%
上昇した日の割合 50.1% 51.4%
日次ボラティリティ 3.56% 3.48%
平均日次変動幅 2.37% 2.30%

水星逆行期間中の平均日次リターンはプラス0.04%。

通常期間はプラス0.18%でした。

確かに、水星逆行期間中の方が平均リターンは低くなっています。

しかし、統計的な検証ではp値が0.44となり、一般的な有意水準の0.05を上回りました。

これは、観測された差について、統計的に有意な証拠が得られなかったことを意味します。

したがって、水星逆行だからビットコインが下落しやすいと結論づけることはできません。

水星逆行中にビットコインが大きく動いた事例

実際の水星逆行期間中には、ビットコインが大きく上昇したケースも、下落したケースも存在します。

海外レポートで紹介されている主な事例をまとめました。

水星逆行期間 ビットコイン騰落率
2018年11月17日〜12月6日 −38.0%
2020年10月14日〜11月3日 +22.8%
2021年1月31日〜2月20日 +63.0%
2021年9月27日〜10月18日 +43.7%
2025年11月10日〜11月29日 −13.3%
2026年6月30日〜7月23日 +8.0%

2018年11月から12月の水星逆行では、ビットコインが約38%下落しました。

ところが、2021年1月から2月の水星逆行では、反対に約63%も上昇しています。

さらに、2021年9月から10月には約43.7%上昇しました。

このように、同じ水星逆行でも結果は大きく異なっています。

なお、騰落率は参照する取引所や集計時刻によって変わる場合があります。

過去15年間・48回の検証でも有意な関係は確認されず

過去15年間・48回の検証でも有意な関係は確認されず

別の海外サイトAstrologでも、水星逆行とビットコインの関係が検証されています。

こちらは、2011年8月から2026年9月までの約15年間を対象とした、より長期の分析です。

検証対象は5,495日で、水星逆行の回数は48回となっています。

検証項目 結果
分析期間 2011年8月〜2026年9月
分析日数 5,495日
水星逆行の回数 48回
水星逆行の日数 1,048日
逆行中の平均日次リターン +0.175%
通常期間の平均日次リターン +0.159%
統計的に有意だった仮説 6つ中0

こちらの分析では、水星逆行期間中の平均日次リターンが、通常期間をわずかに上回っています。

ただし、その差は小さく、事前に設定した6つの仮説についても、統計的に有意な結果は確認されませんでした。

つまり、2つの異なる検証レポートのどちらでも、水星逆行によってビットコインが下落しやすくなるという明確な証拠は得られなかったことになります。

ただし、両レポートは民間サイトによる独自分析であり、査読済みの学術研究ではありません。

2026年の水星逆行と米国中間選挙に注目

2026年10月下旬から11月中旬にかけても、水星逆行が発生します。

今回の期間に注目したいポイントは2つあります。

① 11月3日の米国中間選挙

2026年11月3日には、米国中間選挙が行われます。

過去の米国株式市場では、中間選挙後の1年間に株価が上昇しやすいというアノマリーが知られています。

選挙アノマリー

今回は、その中間選挙が水星逆行の期間中に重なります。

選挙結果を受けて、米国株式市場やビットコインがどのように反応するのか注目しています。

② 11月中旬の水星逆行終了

中国株式市場を対象とした研究では、水星逆行の終了後に株価が反発する傾向も報告されています。

ただし、ビットコインについては、同じような法則が確認されているわけではありません。

今回も水星逆行の終了前後で、相場全体がどのように動くのか確認したいと思います。

ビットコインでも水星逆行中に下落しやすくなるのか

仮にビットコインが大きく変動したとしても、それが水星逆行によるものなのか、米国中間選挙など別の要因によるものなのか、慎重に判断する必要があります。

まとめ|水星逆行でビットコインが下落する明確な証拠はない

今回は、水星逆行と金融市場の関係について、株式市場の学術研究とビットコインの過去のデータを比較しました。

主な検証結果を整理すると、次のようになります。

比較項目 株式市場 ビットコイン
分析対象 世界48カ国 2017〜2026年
主な結果 逆行中のリターンが低い傾向 上昇14回・下落14回
リターン 通常期間より年率換算で約3.47ポイント低い 28回の平均騰落率+1.5%
統計的な関係 有意な関係が報告された 有意な関係は確認されず

株式市場では、水星逆行とリターン低下の統計的な関係が報告されています。

一方、ビットコインでは、水星逆行によって下落しやすくなるという明確な証拠は確認されませんでした。

もちろん、今回の検証結果だけで、水星逆行とビットコインに全く関係がないと断定できるわけではありません。

しかし、過去のデータを見る限り、水星逆行だけを根拠に売買することは、合理的な投資判断とは言えないでしょう。

金融市場には、さまざまなアノマリーが存在します。

大切なのは、興味深い現象を知ることと、それを根拠に投資判断をすることを分けて考えることです。

YouTubeでも詳しく解説しています

今回の内容は、YouTubeチャンネル「bit仙人」でも解説しています。

水星逆行の仕組みや、ビットコインの長期チャート、株式市場の研究結果などを図解付きで紹介しています。

【BTCに謎のアノマリー】水星逆行で相場は下落する?過去10年のデータを徹底検証

※本記事は情報提供を目的としており、特定の投資行動を推奨するものではありません。

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この記事を書いた人
bit仙人

「ビットコイン狂騒曲」編集長。2017年から仮想通貨トレードを日々研究し5億稼ぐことができました。X(旧Twitter)で相場分析や暗号通貨ニュース紹介。海外から金巻き上げましょう。

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