日本国内のビットコインFXの最大レバレッジは2020年5月時点で、
Quoin(Liquid)や国内最大手であるビットフライヤーは最大④倍だったのが2倍に自主規制されることとなる意向を出しています。
bitFlyer今の状況
- 新規発注のみ最大レバレッジ倍率を 15 倍から 4 倍に変更
- 追証発生の基準を証拠金維持率 80% から 100% に変更
- 追証発生時の追加証拠金預入までの日数を 3 銀行営業日から 2 銀行営業日に変更
今のところ日本国内取引所は一律4倍のレバレッジになる流れですが、これによりどのような影響があるのか?
Bybit(バイビット)をはじめとする海外業者のハイレバレッジはどうなるのか考察します。
関連記事 規制がない海外取引所Bybit(バイビット)の使い方はこちらでまとめています。
日本国内ビットコインFXは上限レバレッジ2倍に規制検討
【仮想通貨、証拠金倍率4倍以内=業界団体、自主ルールで推奨へ】
日本仮想通貨交換業協会は24日、投資家が担保に預けた資金の何倍もの金額で取引ができる「証拠金取引」について、現在は上限が無制限の倍率を証拠金の4倍以内とするよう推奨する自主ルールを設ける方向で調整に入った。
仮想通貨の急激な価格変動で投資家が多額の損失を被るのを防ぐ狙いがある。
同協会に参加する仮想通貨交換業者の同意を得て、月内にも決めたい考え。店頭外国為替証拠金取引(店頭FX取引)の証拠金倍率の上限は現在25倍であり、仮想通貨取引から顧客が離れる懸念があるため、交換業者が倍率を独自に設定できる経過措置を講じるという。
しかし、自主ルール策定から1年以内に4倍以内にルールを統一する。日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)はこのほか、顧客が預け入れた証拠金を上回る損失が生じた場合、協会に報告するよう義務付ける。
また、システムの安全対策や広告、インサイダー取引のルールを定めるなどし、金融庁に自主規制団体の認定を申請する方針。
現在日本での外為FX最大レバレッジは25倍に規制されています。
仮想通貨・ビットコインFXでも現時点で上限は無制限となっていますが、実質25倍までのレバレッジ取引が提供されています。
これをビットコインFXだけ4倍を上限に検討となれば、日本のビットコインFXに見切りをつける人は続出するでしょうね。
より一層の国外への資金流出が懸念されますが、日本の役人は何もわかってないな…と実際に投資している身からは思います。
ただ、レバレッジ上限はすぐに4倍に強制規制というわけではなく、あくまでも仮想通貨取引所の自主的な判断に任せるといっています。
目まぐるしく状況が変わっていく仮想通貨市場ですから、どうなるかは一年後になってみないとはっきりしないでしょうね。
ただ、ここで朗報もあります。
「証拠金倍率を独自に設定した交換業者は、顧客が担保として預けた金額を上回る損失が生じた場合、協会に報告するよう義務付ける。」
「システムの安全対策や広告、インサイダー取引などに関するルールも定める。」
つまり、えげつない金額の追証の発生や、インサイダー情報による価格操作やはめ込みなどに対して規制をしていく方向のようで、健全化が進んでいくと見えますね。(Bybitでは追証が発生しません)
日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)とは?
ところで、日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)てご存知ですか?
日本の仮想通貨取引所16社により設立された団体のことです。
このJVCEAは、次のような企業か正会員となっています。
- 株式会社マネーパートナーズ
- QUOINE株式会社
- 株式会社bitFlyer
- ビットバンク株式会社
- SBIバーチャル・カレンシーズ株式会社
- GMOコイン株式会社
- BTCボックス株式会社
- 株式会社ビットポイントジャパン
- 株式会社DMM Bitcoin
- 株式会社ビットアルゴ
- Bitgate株式会社
- 株式会社BITOCEAN
- 株式会社フィスコ仮想通貨取引所
- 株式会社Xtheta
つまり、日本の主要な仮想通貨取引所はすべて加盟しているんですね。
JVCEAの動きは日本の仮想通貨市場規制の動きとイコールと考えていいでしょう。
上限レバレッジ4倍になるとどんな影響がでるのか?
そもそもなぜビットコインFXの上限レバレッジを4倍までに規制しようとしているのでしょうか。
狙いとしては、「ボラティリティを抑え投資家の損失を防ぐ」という建前のもと、
市場健全化をアピールしたいのだと思います。
ビットコイン現物だけの投資でも大きなボラティリティがありますから、
そのビットコインを信用取引するのはハイリスク・ハイリターンな金融商品と言わざるをえません。
また、上限レバレッジが下がるということは、証拠金に対して保有できるポジションが少なくなるということです。
ビットフライヤーでの具体例例えば、現在最大レバレッジが15倍となっているビットフライヤーのビットコインFXを例にしてみましょう。
レバレッジが15倍から4倍に下がるわけですから、
今までの証拠金維持率が3.75倍(維持率375%)になるということです。(しかも80→100%に変更されました)
今までは10万円を証拠金にして最大150万円のポジションをトレードできていたものが、
40万円のポジションしか保有できなくなります。
150万円のポジションを持とうと思ったら37.5万円の証拠金が必要になる、ということもできますね。
最大レバレッジが下がると、ロスカットラインに達するまで値幅が増えることにもなるので一長一短あります。
ビットコインFXのハイレバレッジでバリバリ稼いでいるトレーダーには痛いニュースですが、参入障壁を取り除き市場拡大のためには必要な施策といえそうです。
ビットフライヤーのSFD、Zaifのサーバーダウンによる価格ワープなど、
その他にもっと規制すべきことがありそうですけどね…。
関連記事 BitMEX(ビットメックス)の手数料ルールについて詳しく解説
BitMEXなど海外ビットコインFXは規制対象外
BitMEXをはじめとした海外のビットコインFX取引所は、このような日本の規制の外にあるので、レバレッジ上限が低くなるということはありません。
※現在BitMEXは日本人の取引は不可となりました。
Bybitでは今までと同様に最大100倍のレバレッジ取引をすることができます。
海外のビットコインFX取引所を使う場合でも税率は変わらないし(外為FXなどは日本で得た利益は分離課税となる。仮想通貨の利益はすべて雑所得)、ますます日本人は国外のビットコインFX業者に流れていくと思います。
ビットコインに国境はありません。
日本にこだわらず、稼げるものはどんどん使っていきましょう。
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つまり、Bybit(バイビット)がおすすめ
日本国内ビットコインFXは上限レバレッジ2倍に自主規制?海外BitMEXならハイレバ規制無し。というテーマでまとめてみました。
ハイレバレッジなビットコインFXをすることができ日本人も登録できるBybit等では、単にハイレバレッジなだけでありません。
レバレッジを調整して自分でリスク許容度を設定することもできるので、ハイリスキーなものではなく正しく使えば安全なトレードを楽しむことができます。
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