2015年 ビットコインの規制強化
- 2015.1.4Bitstampがハッキング被害
Mt.Goxの閉鎖後最大規模だったBitstamp取引所がハッキング被害。被害額は約500万ドルであると発表された。
- 2015.6.3NY州のビットコイン規制「BitLicense」発表
アメリカニューヨーク州でのビットコイン事業を免許制とする「BitLicense」が公表された。免許取得費に5,000ドルを課す等厳しい内容であった為、多くのBTC関連企業がニューヨークから撤退した。
- 2015.8.1Mt.Gox代表のMark Karpeles逮捕Mt.Goxの元経営者Mark Karpelesマルクカルプレスが口座残高を不正操作した容疑で逮捕された。後日、業務上横領の容疑でも再逮捕される。
- 2015.8.15初めてのBTCハードフォーク、Bitcoin XTリリース
ブロックサイズ問題・スケーラビリティ問題によるビットコインコミュニティの分裂により開発チーム内の一部が、ビットコインの元のブロックチェーンから分岐(ハードフォーク)する新バージョンBitcoin XTをリリース。実際には分岐は発生しなかったが、開発コミュニティの分裂によりフォークコインが生み出される初めてのケースとなった。 - 2015.10.22欧州司法裁判所がビットコインは非課税と判決を下す欧州司法裁判所によりビットコインの売買におけるVAT(付加価値税, 消費税)は非課税であるという判決が下さた。このニュースをきっかけとして大きく価格が上昇した。
- 2015.12.23ビットコイン二回目のハードフォーク、Bitcoin Unlimited
Bitcoin XTに続きビットコインのフォーク版となるBitcoin Unlimitedがリリース(値は付いてない)。
2014年 ビットコイン取引所増加と相場低迷
- 2014.2.24ハッキング被害を受けMt.Goxが閉鎖
2010年から圧倒的な取引シェアを占めていたMt.Gox取引所が、ビットコインのハッキング盗難被害により取引を中止しそのまま閉鎖した。
- 2014.3.7日本政府がビットコインに関するガイドラインを発表
- 2014.4.1etwingsがサービス開始
Mt.Goxの閉鎖後、初めて国内取引所etwingsが開設。etwingsは後にウォレットサービス等を提供していたZaifに買収される。
- 2014.4.9BtcBoxがサービス開始
- 2014.5.26bitFlyerがサービス開始
- 2014.6.12世界的な大手旅行代理店ExpediaがBTC決済を導入
- 2014.6.13Ghash.ioのハッシュレートが51%到達
マイニングプールのGhash.ioのハッシュレート(採掘力)が51%に到達し、51%攻撃(二重支払い)のリスクが高まる。Ghash.io内のマイナーが他のマイニングプールに移ることで危機は回避されたが、これ以後価格は低迷することに。
- 2014.6.18bitbankがサービス開始
- 2014.6.30Quoineがサービス開始
- 2014.7.18米Dell社がビットコイン決済を受付開始
- 2014.9.19coincheckがサービス開始
- 2014.10.30Krakenが日本円でのサービス開始
- 2014.12.11米Microsoft社がアメリカ在住者限定でBTC決済の受付を開始
2013年 ビットコインバブルと経済不安
- 2013.1.31マイニング専用ハードウェアASICマイナーが登場
- 2013.3.11バグによりブロックチェーンが分岐
ビットコインのバージョン0.8.0のバグにより、数時間の間これまで最長のブロックチェーンの分岐が発生。0.8.1へのバージョンアップによりすぐに修正された。
- 2013.3.16キプロス危機によりビットコイン価格が上昇
3月16日から起きたキプロスの金融危機により、キプロス国内銀行が閉鎖、法定通貨への信用が低下し、国家に制御されないビットコインへの資金流入が高まる。BTCは過去最高価格となり一時1BTC266ドルをつけた。
- 2013.3.19世界初のビットコインATMがサービス開始
アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴで世界初のビットコインATMが設置された。
- 2013.5.14ライセンスなしで資金送金を行ったとして連銀がMt.GOX口座を差し押さえ
- 2013.9.15中国Baiduでビットコイン受け入れ示唆によりBTC高騰
- 2013.10.1オンライン闇市場のシルクロード運営者が逮捕
アメリカで違法薬物の取引などで支持されていた闇サイト「シルクロード」の運営者ロス・ウルブリヒトがFBIにより逮捕、サイトが閉鎖された。
- 2013.11.20中国人民銀行がビットコインを承認
- 2013.12.4NHKで初めてビットコインが特集が組される
NHKが初めてビットコインに関する特集を放送。日本の大手テレビ放送メディアで最初にビットコインが取り上げられたことで日本マネーを呼び込みました。
- 2013.12.5ビットコインが史上最高価格をつける
NHKのビットコイン特集という良ファンダを受け、この日ビットコインが史上最高価格となり、一時127,800円/BTCを記録。
- 2013.12.5中国政府が金融機関のビットコイン取引を禁止
最高価格を記録した同日、中国政府が金融機関によるビットコインの取り扱いを一切禁止すると発表。これを受け民営の中国取引所が自主的に一時サービスを中止、大きく価格が下落することになった。
2012年 ビットコイン歴史初の半減期到来
- 2012.2.13当時第2のシェアを誇るTradeHill取引所が規制により閉鎖
- 2012.4Linodeがハッキング被害(46,600 BTCが盗難)
- 2012.5.9FBIのビットコインに関するレポートが流出
ビットコインが違法行為に使われる可能性が高いという内容のFBIの内部資料が流出。
- 2012.5.11Bitcoinicaがハッキング被害(18,000 BTCが盗難)
- 2012.6中国最大の取引所となるBTC China(BTCC)オープン
- 2012.8.6Bitcoinicaのハッキング被害に対する訴訟
- 2012.9.1coinbaseがシードラウンドで60万ドル資金調達
- 2012.9.5Bitfloorがハッキング被害(24,000BTCが盗難)
- 2012.11.15Wordpressがビットコイン決済を開始
WordPressがビットコイン決済の受付を開始。これまでで最大規模のビットコイン決済事業者となった。
- 2012.11.28最初の半減期(50BTC→25BTC)
210,000ブロックごとに行われるBTCマイニング報酬の半減期が初めて実施。これによりマイニング報酬は50BTC→25BTCへ半減した。
2011年 歴史初のビットコインバブル
- 2011.2BTC払いの闇市場サイト「シルクロード」がオープン
- 2011.3.6MT.Goxが日本取引所に
Mark Karpelesマークカルプレスが運営する日本を本社とするTibanne社がMt.Goxを買収。日本初の取引所となる。※アクセス増大で手に負えなくなったジェドに半ば売りつけられた。
- 2011.4.16TIME誌がビットコインを特集 1BTC=87円
大手メディアTIME誌で初めてビットコインの特集が組まれ、バブルが始まった。
- 2011.6.12最初のビットコインバブル
メディアに注目されたことにより急速にビットコイン価格が上昇し、一時31.91ドル(¥1,489)をつけた。
- 2011.6.19Mt.Goxがハッキング被害
Mt.Goxが初めてハッキング被害を受け、ビットコインやユーザー情報・パスワードが盗難され約1週間取引が停止。連鎖的に他の取引所からもビットコインの盗難が発生し、ビットコイン価格が暴落した。
- 2011.6.22初のモバイル向けビットコインアプリがリリース
- 2011.6.26ベルリンのハンバーガーレストラン「Room77」が初めて実店舗でBTC支払いを導入
- 2011.8.19ニューヨークで初めてBTCカンファレンスが開催
2010年 ビットコイン歴史初の取引所
最も古いビットコインチャート2010/7/18から表示しています。
- 2010.5.22Bitcoin Pizza Day 1BTC=0.2円
ピザ2枚(約25ドル)と10,000BTCの交換され、最初のビットコイン決済の例となった。
※店舗側がビットコイン決済を受け付けていたわけではなく、ピザの購入代金を第三者にビットコインで支払い、その第三者にピザを通常の決済方法で買ってもらったという流れ。 - 2010.7.11Slashdotにビットコインが取り上げられる
コンピュータ系ニュース電子掲示板「Slashdot」でビットコインが取り上げられ、多くの人々にビットコインが知られるようになる。
- 2010.7.18ビットコイン取引所Mt.Goxがサービス開始 1BTC=7円
Jed McCalebジェドマケーレブ(後のripple創業者)により、世界初のビットコイン取引所「Mt.Gox(マウントゴックス)」がサービス開始。元はトレーディングカードゲーム マジック:ザ・ギャザリングのオンライン交換所だった。
- 2010.8.15バグにより1,840億BTCが偽造される
ビットコインの脆弱性を突き1,840億BTCが偽造され、最悪のセキュリティ事件になりかけたが、すぐ開発チームにより修正がなされ事なきを得た。
- 2010.9.18マイニングプールによる採掘に初めて成功
世界初のマイニングプールであるSlush’s poolが初めてビットコインの採掘に成功した。
- 2010.12.3ウィキリークスがビットコインを決済手段に利用開始
世界的な内部告発サイト「ウィキリークス」がPaypal支払いを停止されたことで、寄付・決済手段としてビットコインに投資を始める。これを受けビットコインは暴騰した。
2009年 ビットコイン誕生
- 2009.1.3BTCの最初のブロック(genesis block)が掘られる
ビットコイン開発者Satoshi Nakamotoが論文を発表から約2か月後のことでした。
当時の共同開発者ハル・フィニー(Hal Finney)がTwitterでも呟いています。 - 2009.1.9バージョン0.1がリリース
BTCのバージョン0.1がリリースされ、サトシ・ナカモトがテストしていたビットコインネットワークに誰でも参加できるようになった。
- 2009.1.12最初のビットコイン送信
初めてサトシからHalへビットコイン送信が行われた。
- 2009.10.5ビットコインに値が付く - 1BTC=0.07円
New Liberty Standardによりビットコインと法定通貨の交換レートがBTC採掘(マイニング)に必要な電気料金に基づき初めて提示された。当時の価格は1ドル1,309.03BTC、日本円で1BTC約0.07円。
5,050BTCが5.02ドルで購入され、初めてのビットコインと法定通貨間の交換となった。
ビットコインの歴史|誕生前夜(序章)
- 1980年代~サイファーパンクの発足
アメリカを中心に、サイファーパンク(cypherpunk)という有志の技術者コミュニティが発足した。
「インターネットの普及した世界では、悪意ある管理者の更なる情報の中央集権化を防ぐ為に、プライバシーとセキュリティが確保された(今まで軍や諜報機関のものだった)暗号技術の開発を推進する必要がある」という社会的な活動を目的にしている。 - 1990年代暗号通貨の挑戦1993年に「Digicash」、1997年に「Hashcash」、
1998年に「Bitgold」「b money」などが発案された。
しかし、暗号通貨としての課題を完全に克服したものではなく普及には至らなかった。 - 2008.8謎の開発者 Satoshi NakamotoSatoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)のBTC論文が初めて世に出たのは、ハッシュキャッシュの開発者アダムバックに宛てた1通のメールが始まり。「暗号通貨に関する論文を読んでほしい」という内容だった。
- 2008.10.31サトシ・ナカモトの論文
何度か改良を加え3か月後、サトシ・ナカモトは、サイファーパンクのメーリングリストに自身の主張「普遍的通貨という至高の宝を探す旅を長らく阻んでいた多くの問題を解決した」と共に9ページのPDF論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」を公開。(のちにビットコイン白書と呼ばれる)
サトシの論文に可能性を感じたハル・フィニー(Hal Finney)と共にビットコインがプロジェクト始動。※ハルは病気ALSにより既に他界しているSatoshi Nakamotoの素性については(日本人か外国人なのかも)ほとんど謎のまま。
ビットコインの歴史まとめ
仮想通貨ビットコイン誕生から現在に至るまでの歴史を過去チャートと共に振り返ってみましたがいかがでしたか。
ビットコインは今後どうなっていくのか…国の法定通貨にとって代わるほどのものになるのか、数ある通貨の一つとなるのか、はたまた消えてしまうのか。
コロナウイルスのパンデミックによって世界経済はめまぐるしい変化を迎えています、きっと今までとは違う世界が訪れることになるでしょう。
今後も追記していこうと思います。
コメント欄
直近の年単位の推移は見られても、過去数年の流れを見られるところがなくて、この記事は本当に助かりました!
しかもしかも情勢付き!
ありがとうございます!